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2010年11月

2010年11月26日 (金)

イルミネーション ②

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  国営アルプスあずみの公園 の 今年のイルミネーションです。
タイトルは「水と光と音のファンタジー  物」というんです。
毎年 少しずつレベルアップしていて Ⅹ’masソングに合わせて
ライトが青になったり カラーになったり…


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 遠くに安曇野の夜景が見えています。
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 人が込み合う前の 平日のイルミネーションは 写真と撮るのには
人影が少なくて 最高です。 
 子供達が 大人になってしまって 都会へ出て行ってしまってから 
デジカメで写真を撮るという夫婦で共通の趣味が重なって
子育ての時期よりも 一緒にお気楽に 出掛ける回数が増えました。 

 同じ場所で同じ物を撮っていても 個性が現れるので
帰宅後に TVにつないで 写真を見せ合うと
「こんな感じ
と思う瞬間が 全然 違っていたりも します。
 絞りがいくつとか なんやかや言われても
 「わからん…」ので もっぱら わたしはイメージ撮りですが。


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 七色の光の トンネルです。 色が流れていくので 恋人同士なんかが
歩いたら うっとりしちゃうかも~


12月30日までの イルミネーションです。
入場料も大人280円、と なんだか得した気分です。
 お近くに住まわれている方 スキーとかに来る予定のある方
お奨めですよ~
☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;:*

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2010年11月25日 (木)

昨日の夕焼け 

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 友達と 「買い物に行こう」と約束をした。
彼女は 超おっとり人間です。
約束の時間が例えば 14:00だったとすると
なぜか 彼女時間は 15:00にやって来たりする。

 それはもう 昨日今日はじまった事ではないので
 「わかった!3時ね。」と返事をしながら
じゃあきっと 4時ごろだろうと目算を踏む。

 だから 昨日も夕方になってしまうだろうと 感じていた。

 うちのダンナは 彼女のズレてる所が 許せない、苦手と言うが
うちのダンナだって 本人は気付いてないんだろうけど 近いものを持っている。
そういうタイプの 人間が好きかって聞かれたら
 「どうかなぁ~?」と思うけれど
 いいのか悪いのか そんなタイプの人からは 好かれるような気がする。

 で、結局は4時半に やって来た。
その間 私は デジカメで その日の夕焼けを撮っていたので気にはならない。
本当は 彼女を口実に 一人でぶらぶらと歩きたいだけなのかもしれないんだよ。
誰にも 気兼ねしなくていいからね。

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 森の中は こんな状態。 ここ数日の雨で 枯れ葉の道になりましたよ。

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 落葉松は もうすっかり 落ちてしまいました。

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 初冬の4時半は 夕暮れが早い。

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 雪が夕日に明るく光っている。 こんな時間に買い物に出掛ける事は
介護が始まってからは 久しぶりだ。
家の周りを うろうろしているなぁ~と 夕焼けを見ながら 考えた。

 買い物は おまけだったんだ。

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2010年11月22日 (月)

勝った!!

 夜の庭には いろんな動物がやってくる。
霜が降りるようになった 今頃の庭は 少し朝日が差してくると
ぬかるんで 動物の足跡が くっきり 残っている。

 メグタよりも 大きい動物の足跡が 時々 庭中についている。

 小さいのは 多分 隣の猫ちゃんだと 思う。
メグタが 我が家にやって来るよりも ずっと前から
朝早く この辺りの森を 見回りでもするように のっしのっしと
歩いていた。 もちろん 我が家の庭も 散策の通路だった訳で
猫ちゃんの 縄張りだったんだろう。
まぁ、これは仕方のない事だね。

 ちょっと 大きめの 動物は一体なんだろう?
近所に聞いてみたら
 たぬきじゃないかと言う。
ダンナも 去年の冬 原っぱでたぬきを見たと言って
 「ほ~れ、証拠写真だ。」と
田舎道を歩いているたぬきの写真を 撮ってきて 
まん丸な姿に なんか嬉しかったのを 覚えていたので
それなら まぁいいやと思っていました。


 今朝の散歩の時の お話です。
材木置き場で メグタが動かなくなりました。
外は 小雨が降っていたので 私は 傘をさしていました。

 材木置き場の台の下を ずっと覗き込んでいます。
全然 動く気配がありません。 
 「なんか いるの~?」
突然 ワンワン!

茶色で まん丸いものが のそのそと 外へ出てきた。
 「うわ~? たぬき??」

まん丸いんだけど たぬきじゃない しっぽも まん丸いんだもの。
 「猫ちゃん?」

メグタは 茶まる猫ちゃんが逃げてしまった のに まだ台の下を 
覗いたまま動きません。

 そのうち 中から もう1匹 発見。

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この子が 現れた。
お隣の 猫ちゃんだ。
体も大きく (といっても 猫ちゃんなので メグタよりは小さいのですが、
 猫ちゃんの中では 大きい方です)
 年齢も 多分4~5歳は過ぎているから
所詮 メグタなんか相手にもされません。

 フー  とないたまま 2匹は睨み合ったままです。

ここで 無理矢理 引っ張って 連れて帰っては
メグタは逃げた負け犬になってしまって この猫ちゃんは
ずっと馬鹿にするでしょう…と思った私は 
 「よしよし、暫くどっちが 先に目をそらすのか? 根競べに付き合ってやろう。」
なんて思ってしまいました。
 メグタは とってもしつこくて根性があるので 気まぐれな猫ちゃんよりも
強いだろうなぁ~と 内心は思っていましたがね。

 見合って見合って~15分。
 (BSの「てっぱん」が始まる前に お散歩しようと
家を出たので 家に帰ったら もう始まってましたからね)
ついに 猫ちゃんが プイと そっぽを向いて スタスタと 歩いていってしまいました。

 「おっ  勝った と 思いました。

 お隣の庭で 茶まる猫ちゃんが 体に似合わず小さな声で
 「ニャ~、ニャ~。」と ボス猫ちゃんを呼んでいました。

 
 これって、勝ったんだよね 
明日から ボス猫ちゃんは メグタの事を 一目おくのでしょうか?

 動物の世界のことは 良くはわからないけれど 
きっと そうなるだろうと 思います。

 だって、猿軍団は 追い掛け回すメグタのことは 大嫌いで
逃げ回り あの日以来
我が家の庭には メグタを含めた全員が留守の日以外は やってきませんからねェ。

そんな気がする。

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2010年11月21日 (日)

イルミネーション ①

  数日前の 地域版の新聞広告に 「イルミネーション」 始まるという
一枚があったので
 「よぉ~し! お散歩の時間を少し 遅くして 初日の点火を見てこようかな~。」
 
 夕方の5時点火って 山の日暮れは早くて もう 薄暗いのです。
でも 写真を撮るのには ちょっとだけ まだ 早すぎて 思ったようには撮られなくて
ちょっと 残念でしたが…。 あと1時間くらい時間が遅ければ もっとライトが 明るく
見えているんでしょうが、ね。


   <八面大王のイルミネーション>

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 しゃくなげ荘という温泉施設の ロータリーと その隣にある八面大王の足湯場を
 イルミネーション しています。
  ちょっと 不気味…で 他にはないですねぇ~
 今年は 「げげげの妖怪」ブームだったから ここもちょっと話題性はあるかも

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  ロータリーを1周して帰ってきました。
その頃には あたりはもう真っ暗。 冬の日の入りの速さはたったの5分でも 大きな違いです。
帰り道は ライトを点けて暗くなった森の道を メグタと駆け足で 帰ってきました。
手袋とマフラーがあって 正解でした。
空には 丸くなってきた月が 輝いていました。


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 ここは 小規模ですが 次は もうちょっと 素敵なイルミネーションを紹介しますね。





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2010年11月20日 (土)

住む所がない ③

 森が紅葉をはじめて 北風が吹き始めました。
 
 その後の 小さな家 は 一体どうなって いるでしょう?


 気持ちばかりが 焦ってはいても なかなか思うように時間が作れない。
10月は あっという間に 過ぎて行き、

 10月後半 やっと 外壁の基礎となるコンパネ打ちが始まりました。
小さな6畳しかない部屋ですが 柱だけの時よりもずっと 家らしくなってきた
気がするのは 不思議ですね。

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 紅葉が始まった11月。
日が暮れるのも早くなり
風も少しづつ冷たくなってきました。

 コンパネが ついに家の周りをぐるりと 取り囲み
その上に ルーフィング材を 打ち付けて
やっと なんとか 外壁が打ち付けられる状態です。
 ダンナのいない時は わたしも コンパネをビス止めしたり、
ルーフィングを打ち付けたりしましたよ。
時間だけが過ぎてしまって 追いかけてくる感じです。
 形になってきたら やっぱり なんだか嬉しいものです。


Img_4556  


 とりあえず 外観はここで 予算オーバーです。

 外からの寒風を防ぐために とりあえず プチプチくんのビニールシートで
窓を覆う事にしました。

 こんなに 簡単な風除けでも 今までの吹きっさらしの状態に比べれば
ちゃんとした部屋の中にいるのだから ちょっとだけ暖かい気がします。


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まだまだ 人が住めるような状態では ないのですが
あと 数ヶ月で義母が帰ってくる(?)可能性が 出てきて
なんとかしなくっちゃ~と 頭を抱えています。

ダンナじゃないけど 「いない時まで 考えたくもない」
とは なかなかいかない現実です。

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2010年11月19日 (金)

手袋が必要だ~。

  「おはよ~」って言っているのかは
わからないんだけれど 我が家で一番早起きのメグタの 
「クウ~ン、クウ~ン。」の呼び声で 我が家の朝は始まります。
 
 これが 「トイレに行きたいよ~」の 合言葉だ。
さも 申し訳なさそうに小さな声で 決して昼間のように大きな声で ワンワンとは吠えないのです。


(´△`)Zzzz・・・。o○ 


 肌に刺すように冷たくなった空気と 朝日の差した森は
毎日 違った顔を見せてくれます。


★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜ 

 (ここに落葉松の写真を入れたかったけれど 入らないので)

 
 落葉松のキラキラした落ち葉は 道を黄色に埋めていきます。
そんな黄色の道を 散歩していると
「エメラルドの町に向かって 黄色の道を 案山子さんやライオンさんと歩いている
ドロシーさん」の黄色の道みたい…と 思ってしまった 若かりし頃の
発想が このキラキラ道を歩く度に 思い起こされます。
 なんといっても キラキラしているのは ほんの数日間のことですから
おとぎ話の 魔法みたいなものですもんね


★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜


 霜が降りてしまうと 大根はすが入ってしまって ガシガシになってしまいます。
畑では 大忙しで収穫する人々の姿がみられます。
 

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 前山に 白い雪が舞い始めると もう 凍てつくような冬は
すぐそこです。
 あと 何日で ここまで雪便りが 届くのでしょう?

 夏があんなに長かったから 一気に冬がやって来た気がします。
メグタの散歩にも ダウンと手袋が 必需品になってきました。


゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。 

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2010年11月15日 (月)

笑える~ ~(^^)~

003   このアニメ 「ひげピヨ」 

たった5分位の 作品なんだけど なんか 笑える~
   
今日のは 「擬似」という内容だったんだけど ミカンに化けたり、焼き芋のフリをしたり…。 要するに ひげピヨが つまみ食いをしてしまって それがばれないように いろんな事をやってのけるんだよね。 家族は ホントはちゃんと知っていて 笑ってるんだけれど 可愛いのと可笑しいのとで 騙されたフリをしてるの…云々。
 と、こんなシンプルなお話。
 悪人がいないのが お子様にはいいなぁ~。
片付け物とか 夕食を作ろうかな~って思ってTVをつけると 時々 見かける番組。
ひげピヨって 人相悪いのに 性格は可愛~いかも。
ちょっと お気に入り     





004 > 見つけた

  原っぱをお散歩していたら 目ざといメグタが 小さい毛糸の帽子を 発見 
 嬉しそうに ピョンピョン 飛び跳ねているから
  「なんだろう~

 と 見てみると こんなに可愛い帽子が…。
 「幼稚園の子供が落として言ったのかしら~?」
また、しばらく歩いていると またまた メグタが 嬉しそうに ピョンピョン始めました。
 「あれれ、また帽子だ!」
今度は 水色のフリースの小さな帽子です。
うちの近くには 3歳~5歳くらいの小さな子供のいる家族はいないので たぶん 幼稚園の子供達のお散歩の時に 誰かが落としたのに違いないと 思いました。
 今日は 楽しそうに駆け回っている子供たちはこの原っぱで 逆立ちでもやったのかな?
 それとも猿か熊が出て 大急ぎで逃げたとか…。

 落としたのは 金曜日のことでしょうね。 土日は お休みですもんね。
とにかく 明日(もう、月曜日になってるなぁ) 幼稚園に持って行って 聞いてみましょうか

 お手柄 メグタは ご褒美に 大好きな犬用ビスケットを貰って 超ごきげんでした。



 さてさて 今日は 朝から 模様。

 すっかり 枯葉が敷き詰められた 秋の終わりの小道を下って
幼稚園に 可愛い帽子を 届けに出掛けました。

 「この帽子、幼稚園の子供たちの物ではないですか?」
 「こんな帽子の子いたっけ?」(父兄のお母さん方 ザワザワ )
 「どうだったかしら? ちょっと 子供達に聞いてみますね?」(先生)

 そんな会話をしていたら 子供達がワイワイ いっぱい集まってきました。

 「知ってる。知ってる。」
 「水色の がっくんのだ~!」
 「がっくん、がっくん。」
 「そうそう、がっくんの~。」
 
 元気な子供達の 元気な声に送られて また、森の中を とことこ歩いて帰ってきました。 

 落とし主が見つかって ちょっと、いい事したのかな~?

 がっくんは 帽子がなくなっても お母さんに言わなかったんだね~?
嫌いな帽子だったのかなぁ?
新しいかっこいい帽子が ほしかったのかな~? と、ちょっぴり 思ったりして。
 
 あと 1週間後だったら 枯れ葉に隠れてしまったり 雪に埋もれてしまって
2つの帽子は 森のの帽子になっていたかも しれないんだよ。
もしかしたら たぬききつね 頭に乗っかっていたかも しれないね。

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2010年11月14日 (日)

犬のしつけ  ①

 前回のブログで その後のメグタの日常を 紹介したところ 
ブログのお友だち taroさんから 叱り方のタイミングと方法を変えた方がいいかも
というアドバイスをいただきました。

 「しつけ」という最も当たり前で 難しい手段を すっかり忘れていたような気がします。
それで さっそく HPで 「犬のしつけ」を いろいろ調べてみる事にしました。
「しつけ」という名の 本やDVDなど 山ほど出ていて 一体何を信じたらいいのか~
情報の多さに 迷ってしまう時代ですね。
 その中で 以前TVチャンピオンという番組の「子犬しつけ選手権」のチャンピオンの
藤井聡さんという方の 記事を見つけました。
 「3大しつけ」の原則が 真実っぽくって 参考にしようと 考えています。



 まだ2ヶ月にもならない やっと乳離れをしたばかりの「赤ちゃんメグタ」を いただいてきた時には 嬉しくて嬉しくて 可愛くて可愛くて。
 でも、可愛さとは違う現実問題の 「オシッコ」や「ウンチ」の排泄問題が すぐに やってきて
「やれ トイレのしつけだ」の 「離乳食だ」の 人間の赤ちゃんと 手のかかるところは変わらないと思いつつ 子犬のいる毎日が 面白くて騒がしくて忙しい。
 「トイレのしつけ」は、庭でする事の方が シートでするよりも気持ちいいと思ったのか
ほんの数日で庭ですることを覚えてくれたので 楽ちんに通過しました。

しつけと言えるのかどうか… ぐらいの気持ちで いろいろ教えました。
「お手」は必要ないけど 「待て」「お座り」は絶対必要な行動かな~と思って おもちゃとおやつで 訓練をしました。 遊びながら覚えたので こっちもすんなり覚えてくれたと思います。 「持ってこい」というのも 教えました。
雪の降る日の運動不足の解消に ぬいぐるみやボールを追いかけて持ってこさせる遊びです。 3~4ヶ月のメグタが夢中で遊んだ大好きなゲームでした。
そんな明るくて楽しい日々が続くはずだったのに 世の中はそんなに 甘くはなかったみたいでした。

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 3月に義母が倒れ 私とメグタは 見知らぬ土地へ看病に1ヶ月。 4月後半からは 「アルツハイマーの義母]を 我が家へ連れて来て 本来ならば 可愛い盛りのメグタは 私とダンナを慰めてくれる立場に ならざるを得なくて お留守番の出来る良い子でした。
淋しいと思っていたんでしょうが アルツハイマーと子犬の成長と両天秤は その頃の私には無理でした。 必然的に 「犬」が 2番目に 位置づけられてしまいました。
 一生に一番大切な一瞬を 半分は見逃してしまった事になります。
子犬の成長は 早くて あっという間に もうすぐ1歳になります。 「しつけ」も 出遅れたのかもしれません。 
 その頃は 子犬ながら 我慢していたのかなぁ~と 思っていました。

        


 けれども お婆ちゃんが入所した頃からメグタは 私に小さないたずらをするように なってきました。

パソコンを打っていたり、TVを見ていたり とにかく ちょうど今が一番大事な場面で 例えばテーブルの上のティシュを1枚とか ゴミ箱の中のビニール袋とかを 私の視界の見える場所で こそーっとさりげなく その上堂々と かすみとって行くのです。
 仕事ややっている事に夢中で 私が気が付かない時は その紙やビニールをわざと 破いたり食べたりします。
 おもちゃやサプリメントの容器 ブラシ ペットボトル 要するになんでもいいんです。

「こら~、何食べてるのぉ~。駄目!」

犬にも 駄目は禁句なんでしょうか? 
コラーと 追い掛け回すと なんだか笑ってるみたいに 嬉しそうにしっぽを振り振り 
部屋を自在に走り回ります。 すばしっこいことといったら。
 捕まると すぐに 持って行ったものは 口から出しますし 壊してもいません。
が、これを何回も何回も 飽きるまでやります。
 飽きれば ストーブの前で ゴロリと横になって ガーガー寝てます。
一緒に 遊ばれている感じです。

 それが最近は だんだん高度化してきました。
 テーブルの上に食べ物が乗っていても 自分でとって食べる事はしませんが 
背が大きくなってきたので 前足を椅子に乗せて首をひょいと伸ばせば テーブルの上に何が乗っているのかなんて 簡単に確認できるのです。 鉛筆や箸 耳かき ボールペンなどを狙って ひょいと 持って逃げるのです。
 絶対に追いかけてくる物ですし、最悪噛み砕いても さーっと逃げられる物ばかりです。
隠す場所は決まっているので 後で取り返せばいいのですが 
木製品は メグタの大好きな歯ごたえらしく ほとんどは 粉々に砕けてしまって
再起不能品が ほとんどです。

柴犬って うち以外のお家の犬たちも 木をガシガシ噛み付くんでしょうか?

幸い 我が家には木片は 山ほどあるので 木のおもちゃ(といっても 危なくないように面を取って ペーパーをかけた 木片なのですが)をいっぱい作って あげています。
大好きだった ぬいぐるみは2~3ヶ月頃から 中身を(綿)歯で取り出して ボロボロにしてしまうのです。 いけないのは 綿も時々食べてしまうので 木の破片を加工しておもちゃとして与えています。
 ほとんどは 毎日 ガシガシやっているので 原型が判らないくらい頑張って噛んでいます。
 こんな行動は どこの家のワンちゃん達も やる行動ですかねぇ?

「知り合いが ストレス発散だから それでいいんだと 言っている。」とダンナ。
椅子やテーブルの脚を ガシガシやられるよりは ずっといいんだけれど~。

まだまだ 問題はいっぱい?
「しつけ」は これからも成長していくメグタなので 気が付いた時に勉強しながら 
楽しいスキンシップで遊びながら 出来たら嬉しいです。

「しつけ」記事の中の悪い子は メグタにも当たるのかな?と疑問符を持ちながら 追いかけっこは まだまだ続きそうです。













  


 

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2010年11月11日 (木)

落ち葉の季節

 

    森の中は 毎日 違った光が 漂います。
黄色から 黄金色に それから淋しい 枯れ葉色に…。
赤色から 紅色に それから えんじ色に…。

そうして 光りの色が いっぱい輝き切ったところで 寒い北風が 
待っていましたとばかり やって来て
木枯らしの 木の葉が 森の空気が冷たく凍りつき始めると
一枚一枚 静かに もしくは激しく 散っていきます。

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 いつもなら 森に中で 一番最後に 北風と共に
さらさらと 金色の雨のように 森の落ち葉を埋めるから松の紅葉が
今年は早くて 他のクヌギやかえでなどと一緒に 黄色くというよりも 
一気に茶色くなり始めました。 
この分では 冷え込んできたら すぐに散り始めてしまいそうな勢いです。

 あ~あ。   ~ 



>その後の メグタ

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 そういえば、ここ最近の メグタニュースが 少なかったですね?

 この子、ますます パワーアップして いたずら坊主になっています。

 術後は おとなしくなる犬が多いという話だったのに  そんな影響は全く受けず
がんがん マイペースで 私を引きずりまわしてくれます。

 この頃 少し体も大きくなった もうすぐ1歳になるメグタの行動と アルツハイマーのお婆ちゃんの行動は とってもよく似ているなぁと思い当たることがあります。
 
 メグタは 「駄目!」と叱られた事を 毎日毎日 何回も何回も するのです。
叱られた事も すっかり忘れてしまったように けろっとして 物を持っていってしまったり、外へ出たがったり 逆にすぐに部屋に入りたがったりを 短時間に繰り返したりします。

  「こういうのって まるで この間までの お婆ちゃんと一緒じゃん!」

 そういう目で 犬の行動を観察すると 
なるほど、なるほど。 部屋の中をぐるぐる理由もなく回ったり 探し物をがさごそずっとしていたり トイレ散歩を何回もしたいと吠えたり なんにもしないで 唯やたらに ぐったり半日寝ていたり 突然 夜中に鳴き騒いだり…。
 最悪の日は 紐を噛み切って 大逃亡。 これって お婆ちゃんがやったら 徘徊って言う言葉になるでしょ? 探し回るのも 周囲に迷惑をかけるのも 本当に同じ。 

 ほらね、やっぱり おんなじだ

 ただ、メグタの方が お気楽なのは 犬語は こっちが解らないことだ。
それに 手が付けられなく暴れたら 外の鎖につないでおいて 落ち着くまで放って置いても  気持ち的に 「犬」なんだからと 平気でいられる分だけ 距離を置いておけるのが いい。
 それに やっぱり 可愛い。

 メグタと同じ…と 思ってしまえば…┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~ やっぱり無理だよね。
 
 全然ちがう。 
 心が通じない お婆ちゃんを 可愛いなんて 絶対に思えないから

 
 

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2010年11月10日 (水)

「熊の場所」

 いかん! いかん!

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 この本は ちょうど 去勢後の「メグタ」が エリザベスカラーで 「ボク、どうなちゃったの?」って 叫んでる気分。
 なんだ! この舞城王太郎って? 39歳のエロ作家じゃん。

 やよいちゃん、みたいな若い女の子が 読む本じゃないと オバサンだから 本気で思いました。 講談社のメフィスト賞作家だかなんだか 知らないけれど こんな妄想に 共感しちゃあ 絶対だめだよ。

 3篇とも こんなの絶対ありえない。 
「逃げない」っていうのは 大切だけど 根本的にずれてる。 まず、普通の人間なら この本の父親の熊の話を聞いて 「馬鹿言ってんじゃないよ!」って 言うでしょう。

 もし仮に うちの近所でも 今年はいっぱい 熊が出没しています。 でも、熊に出会って 逃げたからと言って 馬鹿にしたり臆病者だと思う人は まず100パーセントいないでしょう。
 出会ったとしても 「よく逃げられたわね~。なんともなくて 良かったね。」と 褒められる方が多いでしょうね。
まして、恐怖に打ち勝つために 熊のいる場所に挑んでいくっていうのは 愚の絶頂です。
運よく物語では 熊に勝つことが出来たけれど わざわざ熊の所に出掛けていってやっつけなくても いいし 別に要らない殺生は必要ないわけだし。

 猫の尻尾の話の部分だって 変質的で解せないし、 ましてやバッド男なんて ありえない。
ピコーンって内容は 女を馬鹿にするんじゃないよって思ってしまうような内容なんだけど昨日 「尾崎豊」の番組を見ていたら この舞城王太郎って人、「尾崎」ファンなんじゃないだろうか~?って なぜか思ってしまいました。

 

 全然 関係ないんだけれど 今日 「なちこさんのブログ」で とっても いい曲を 見つけてしまいました。

 「高橋 優」さんの「この素晴らしき日常っていう曲ですよ。 聴いてみてね。

( なちこさんのブログでは YouTubuの 音楽が付けられていたのですが 私にはそれは無理なので ごめんなさい。 聴きたい方は ご自分で探してね。)

 
 なぜ ここに この曲を 書いたのかと言うと 
 くだらない小説内の(バット男)の若者が同じように 「人生ってなんだろう」ってもがくのです。 この曲の優さんの歌詞も 共通点があるのですね。 
 どうせもがくのなら こういう俗悪小説をヒントには してほしくないです。
これは 今 人気作家らしいけれど 10代や20代の 若者たちが読むことに 無責任な内容だと思うのです。
 ホラーでも スリラーでもアクションでも 作品になった時は 勝手に一人歩きしていくものでしょう?
 
 厳しい言い方だけど 今までに やよいちゃんに紹介してもらった沢山の素敵な本の中で 今回が一番 駄作だと 思いました。 ちょっと 残念。
 図書館や本屋さんに溢れるほどの 本が並んでいても あまりにも多すぎていい本が 選べない。 何とか大賞やら 文化人お奨めの1冊などという小説でも 売れればなんでも有りっていうのは どんなものでしょうね?

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2010年11月 8日 (月)

黄落 こうらく

 6日、土曜日。
ずい分久しぶりに 図書館に出掛けました。 
最後に行ったのが 借りていた本を返しに行った時で 4月の終わりでした。 もう あれから 7ヶ月ぶりという事になる。 義母が来てからは 本どころではなかった。 DVDもCDも 落ち着いて聴いている 心の余裕がなかったのです。
 
 以前は 暇が出来ると 図書館に出掛けるのが好きでした。
 クラシックのCDは 地元のCDショップに出掛けるよりも 図書館で探した方が外れないと 思っている。 なので 有名ピアニストや 交響楽団などがずらりと並んでいる棚の前で 
 「今日は何を 借りようかなぁ~?」と なんともお気楽に 考え込んでいる時間が好きでした。
 それに 当時は 東京で 某古本屋さんのバイトをしていた娘が 「今は○○が面白いよ。」などと アドバイスのメールを 時々入れてくれたので それらの本も 一緒に借りて読んだりしていました。 好きな音楽に のんびりと読書。 なんと 贅沢な時間だったことか…。

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 先日 コメントで紹介していただいた
 「黄落」 佐江衆一 著  
 「熊の場所」 舞城王太郎 著 を 探してみました。

 沢山の本棚の中に 佐江さんの本が数冊、舞城さんの本の棚にも4~5冊並んでいて 私にはどちらの作家も始めて聞く名前だったので 「面白かったら他の作品も 読んでみよう。」と 思いました。

 この土日で 「黄落」を 読み終えました。

 JIさんが、コメントで 介護の参考になるかも…と 紹介してくれました。
 小説とはいえ これはまさに ドキュメンタリーです。 
切実な 在宅介護の心理が 描かれていました。 
私が 毎日 切々と感じているやるせない気持ち、苛立ち。 同じだと感じてしまう部分が多かったです。
 主人公トモアキが 実の両親に抱く愛情と 同時に常に感じてしまう 正反対の嫌悪感。
実の息子で 愛情いっぱいに育てられた家庭であっても やっぱり 介護は我が家と同じように 家族を崩壊してしまうものなのだとしたら 人間の求めている長寿っていったいなんなんだろうな~?
もっとも、80代後半から90代の両親が 同時に介護状態になるというのは もの凄いストレスだろうと思います。 小説でなくても 実際に同じ状態で 介護していらっしゃる家族だって 広い世の中には 数多くいるのかもしれない。 
 高齢による痴呆症は 90歳でも 精神的にはアルツハイマー症の痴呆とは 全然違うんだっていう事も なんとなく理解できた気がします。 小説内のお母さんは アルツハイマーっぽい設定でしたね。 けれど アルツハイマーの人は あんな風に自分の最後を決定できないでしょうけど。 

それにしても 「死」という 大きなものは 壮絶なものだ。

 49歳で亡くなった私の母を 当時は「早すぎる死」に 可哀想だと思っていましたが 私達家族をたったの8日間で 自由に開放してくれた母に この年齢になって感謝すら感じています。
 3年前に肺癌で 逝った父も 我慢強い人だった。 実家の姉は、風呂で倒れた父の看護で大変だったろうけれど うちの義母の悪夢のような現状を思ったら あらゆる面で穏やかに 残される娘達の事を思って 静かに逝ってくれたと思う。
 今頃になって 本当の介護の現実を知って ますます 本当に 父母には感謝しています。 私も 父や母のように 家族に極力 迷惑をかけないで 穏やかに人生をまっとうできたら と 思いますが、その時になって見なくては 分からないのが真実なのでしょう。
 やっぱり、介護の終点は 看取るという場所に行き着くしか解決方法は ないんだという事なんですよね。 当たり前のことなんだけど…。


  


 「黄落」の中での 妻の気持ちや会話は、ちょっと あまりにも聖人っぽかったけれど、作者が「トモアキ」はダンナ目線で描き 実際に介護を頑張ってくれている妻を こうであって欲しいとの理想像も含めて 描いているのかもしれないと想像したら 理解できる気がした。 妻というのは 本当に微妙な立場です。 血縁がないので 義母の通帳すら私には直接 作ることは出来ないのです。 でも、雑用は妻がやる。 何の利益もないのにですよ。

 我が家だって ダンナは私の実家の介護には ほとんど無縁で ただ 私が実家に出かける事を許すみたいな感じで それが協力したと 思い込んでいる節がありました。 
 義母の介護は この7ヶ月間で 私は義母が私と関わった 30年間分よりも沢山の 重さがあると思っていますが アルツハイマーの義母には そんなことは違う世界の事なのだから 理解できるはずもないのです。
 「黄落」の中の父母よりも もっと 「事実は小説よりも奇なり」 なもので 現実はもっと厳しいのかも しれません。
 でも、私は 例え小説でも 児童文学の方が 明るい未来が見えて好きです。

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 サワさん。 いつも 聞きたいなぁって思っている事を しっかり書いて下さって ありがとうございます。  沢山のパワーもらってますよ。 再放送 見てみます。   
 

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2010年11月 6日 (土)

紅葉の季節になりました。松本城へ 行ったよ。

  今年 2回目の放射冷却) が やってきて 森が冷たい朝霧に 包まれました。
これがやってくると 下界(田んぼや市街地のある田舎の町のことです。)の霜が太陽に照らされて蒸発してくるので 森の中は 一気に紅葉を始めます。
 放射冷却の日は 朝の冷え込みに反比例して 日中は とても暖かくよいお天気の日が続きます。

  放射冷却 Wikipediaより 
「高温の物体が周囲に電磁波を放射することで 温度が下がる現象の事」
[日本ではおもに、冬季の良く晴れた夜間に、この現象による気温の低下が発生することが多く… (略)」

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 山にも ついに雪が積もり始めました。 一気に冬山の面持ちです。

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  北アルプスは 一面の雪景色です。 寒ければ寒いほど空気は澄んで 雪山が光って見えますよ。

 
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  あまりにも綺麗な青空と 紅葉だったので 「松本に行って来る。」という ダンナの所用に便乗して 松本城で 降ろしてもらいました。
 仕事が片付くまでの小一時間。 松本城公園で 一人でぶらぶら 歩きで 楽しみました。 さすがに紅葉シーズンなので 観光バスが何台も 到着していましたが。 

 よく こっちの知り合いに言われる言葉が あります。 それは
「一人で 出掛けて楽しいの? よく 一人で行けるよね~。」

 私は 高校生の時から いわゆる「一人旅」を ずっと していました。
その当時から 一人で出かける事には 抵抗がなく、 「楽しさイコール気楽さ」だという事が 自分の中で 分かり始めていたのです。
神社でも庭園でも博物館でも 自分の行きたい所に 自分のいたい時間だけいたいだけなのです。

 もちろん、子供達や姉妹で出かける時は 私にとっての「お気楽」の一部分なので 一人とは違う楽しみ方を していますが。

 意気投合して出かける時は、いいとしても、「あなたも一緒にどう?」と人数合わせに誘われた時や、「詳しいんだから 調べてよ。」と誘われた時は 後で絶対に後悔する旅になる事が多い気がします。 私は 自分の足で歩く散策が好きですが、ほとんどの友人は お買い物(お土産の)と 食事やスィーツの食べ歩きなんかが好きらしく 半分以上は食べたり飲んだり買ったりしています。 食べるのは好きだけど 「またぁ?」と 言いたいよね~。

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  松本城からも 北アルプスが はっきりくっきりと 見えました。
こんな秋の日に 嫌な事はきれいさっぱり忘れて しまいたいものです。


  

  

 

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2010年11月 4日 (木)

いい事と 悪い事は 交互にやってくる…らしい 

 昨日は ブログを 書く気さえ起こらなかった。
久しぶりに 我が家に 重たい空気が流れて 夫婦喧嘩をした。

 いきさつは やっぱり 義母に由来する。

 洗濯物を取りに 施設に出掛けた。 ダンナは 相変わらずの拒否反応で 帰りに買い物をするから 一緒に出掛けたけれど 施設の駐車場で 私が用事を済ませるのを一人で待っている事に なっていた。
 昨日は 「文化の日」だったので 施設内は ガランとしていて 事務所にもヘルパーさんが数人いただけだった。 義母は 部屋にもホールにも姿が見えなかったので 洗濯物をタンスにしまって 洗濯物置き場から 汚れた衣服を持って 帰ろうとした。

 1階の事務室に「ありがとうございました。」と声を掛けると 中から 長期ステイ担当のケアマネージャーさんが 走ってきて
 「お話があります。」と言われた。
 こういうのって ちょっと ドキッとしますよね?
 
 「はい、お婆ちゃんに何か不都合がありましたか?」
 「いいえ、そうじゃあ なくって。 お母さんは ここでは 本当に頑張って 色々やろうとしてくださっています。 
でも、ここでは 他の入所者さんに比べて 何でも出来てしまうように見えるんです。 
今は要介護2ですが このままの状態だと 次の審査の時には たぶん要介護1に 戻される可能性が出てきました。
 そうなると もっと重症の入所希望者さんも待っておられますので 家に帰っていただかなくてはならないという事を 覚悟していて欲しいんです。」
 「でも、家に帰ってきたら 元のまま 以前の状態に戻るって事はないんですね?」
 「きっと、家に戻られたら 病状は進行すると思います。」
 
 「お婆ちゃんは 家に帰りたいと思って そんなに頑張っているんでしょうか?」
 「いえ、きっと そうではないと 思いますが。」
 「ここに 居られて安心しているから 病状が安定しているのに 悪くなる可能性が大きいのに 自宅に帰されるんですか?」
 「規定がどんどん変わってきているので 自立できれば はずすみたいな方針が 国から出ているようです。」
 「とにかく 変更手続きはもう少し先ですので いきなり変えられても大変でしょうから そういう可能性が高いということだけは 早めにお話しておこうと 思いまして。
 これからの事を もうしばらくしたら ご家族でお話し合いをしたいと思いますので ダンナさんにも お伝えください。」

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 グワ~ン…です。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

 なんとなく 落ち着いてきた我が家でした。
でも、こんな重大な事を 隠してなんかいられない…。

 で、「こう言われた。」と話すと 運転席のダンナが ぶちキレタ。

 「 俺らが こんなに苦労してやっと 入れて貰ったのに アイツ いったい何やってんだよ

 
 
この数ヶ月間 思い出すのも嫌なくらい この施設に入れてもらうまでに いろんなことがありました。

 
年金前借り生活をしていた 義母が転がり込んできて 年金以外は無一文の上に アルツハイマー。
 同居どころか 面識もあまりなかった義母の 性格なのか、病気のせいなのか 全く分からない奇行で 週2回の病院通い。
 ケアマネージャーさんは ほとんど2日に1回は顔を見せてくれ ディサービスや ショートステイに出したり。 
質素に慎ましく 生活していたから 成り立っていた 我が家の家計には 病院の費用や引越しの費用、O市との2重生活で ささやかな備蓄も切り崩すしかなく 本当に毎日が 悪夢でした。
 せめて 病院や引越しの費用、こちらで 何かあった時の為の保険などを持っていてくれればよかったのですが 義母の財産といえるものは 洋服タンス3本分に あふれかえるだけの服と 古い鏡台にいっぱいの化粧品と 『さが美』に騙されて買わされた着物を入れてあったであろう沢山のケースとおまけに付けて貰ったバッグ類。
 着物は この数年で たぶん質屋に持って行ったであろうと思われる形跡がありました。
つまりは すべて「夢の後」。

 4本契約していて 月に15000円も 払っていた今流行の A社・D社・AF社などの生命保険は 「入院手当てが少しはもらえるかな? 入院費が出てくるといいなぁ。」と思って 各社に電話で確認したところ 全て義母受け取りの うちのダンナ(つまり息子)の死亡保険だったのでした。 それも しばらく お金が銀行から落ちていなくて 解約することになってしまいました。 もっとも うちには余分な支払いをする余裕なんかないので 引き続いてお支払いなんて 出来るわけがないのですが。
 「解約すると いっぱいお金が返ってくる」と 義母は言いました。
でも、契約が何回も何回も 払われたり払えなくって解約してあったらしくて 最終契約日が 数年前のものばかりで 未払いと帳消しになってしまいました。
 契約者が 「ちょっと呆けてる」って わかっていて 便利な人だから いいかげんな内容で何回も契約させられていたんだろうと 推測されます。

 そんな 何十万円の羽毛布団や ぜんぜん見ていないひかりTV、 使った形跡のないクーラー など。 いったい誰と契約したのかわからない気持ちの悪い書類も たくさんありました。

 飲んでいないのに 賞味期限の切れた大きなポリバッグに入った何とかの健康水。
美味しいどこどこの味噌。 どろんとした何年物の紀州梅・北海道産のいくらの詰め合わせ(腐ってるし 紐解いてもいない)。 通販にも嵌っていたのかも…。

 そんなこんなで 使い果たして すっかり無くしてしまった預貯金と 退職金。

 こんなにお金をいっぱい持っていたんだ~と知ったのは 病院の支払いのお金を払おうと思って義母の年金を下ろしに行った 今年の3月末の事でした。
 
 病院の支払いが出来ないくらい通帳が空っぽになっていることにも ビックリしたけれど
 私がショックだったのは 初めに持っていた金額が 田舎では 土地つきの一軒家がポイッと 現金で買えるほどだったにもかかわらず うちに送ってくれたのは 小さかった頃の孫のお年玉とお誕生日の安いプレゼントと 義母のギトギト化粧品の香りの付いた古着ばっかりだったなぁ~って事でした。
 息子に掛けていてくれていた300万円の学資保険の受け取りが出てきましたが、息子は自分で 新聞配達奨学生で 予備校に通い 奨学金で大学に行きました。
 お祝いにと 義母が孫にくれたのは たったの一万円でした。 が、私たちは 一人暮らしで大変なんだからと思っていましたから その「お祝い」に本気で 感謝していたんですよ。
 でも 今回 初めて1ヶ月も入院で義母の家に住んでみて 見栄を張っていた義母の素顔が 見えました。 ご近所の人達に 私は 「いいお婆ちゃんでよかったですね~。 お孫さんも お婆ちゃんの学資保険で大学に出してもらって。」と 言われたんですよ。 
 もちろん 息子の名誉の為にも 辛い新聞配達の話を してあげましたよ。 本当は 孫の顔すら 知らない お婆ちゃんがですよ。 ほんとに ショックでした。 会うこともないと思っていたんでしょうが 本当にショックでしたね。
 
 見えてきた義母の日常は ご近所には  嘘つきだし ケチだし。 人を使い分けていたようです。
 けれど お金を掛けてお付き合いしていた人達は 無一文の義母からは 離れてしまっていて 引越しの時や1ヶ月の入院中には 誰一人 訪ねて来る「お友達」はいませんでした。 本当に義母を 助けてくれていたのは 義母が一目下に見ていたご近所のお年寄りでした。
 人間の値打ちは 困った時に助けてくれる友人が いるかいないかだと思います。
金銭的にではなく 精神的にです。 
義母は全財産がなくなっても 誰にも話をしていませんでした。 
もっと早く誰かに 一言 「困ってる」と 言うだけで 違う人生が出来たのに 自分でしなかったのです。 
 これがO市で 1ヶ月間でわかった事です。 それは 通帳から見つかった金銭的な一部分です。 
70年以上の人生の中の ほんの一部分に過ぎないでしょうが、その前の30年間は 家族として もしかしたら もっと上手に 付き合えた可能性のあった時期ですが、それも 親子で断ち切っていましたから。 今更 なにをいっても 無駄な時間です。   



 割に合わない。 そう思いながらも 自分達の生活の安定を守るために 私も、ダンナも嫌々ながらも わけが分からないまま 動き回りました。 たくさんの専門家に恥を忍んで助けてもらいました。
「なんで俺が~!」と 叫びながら 現在に 至っています。


私でさえも 義母が帰ってくるというだけで こんなに 動揺しています。

 ダンナは いくばくか~と思っても その苛立ちを 私にぶつけてくるのは 私だって許せません。
普通の親子ならば 嬉しい事だと思うんです。 よい方向に向かっているんですよ。
「自分で出来て 介護が軽くなる。」

 また、あの徘徊を 探し回る日々が 戻ってくるのは 何にも知らなかったスタートラインに立った時よりも 気分が重い。 いつかは 帰ってくることは分かっていたものの 
「たぶん、きっと 帰った時は もっと悪くなるでしょう」という言葉が 私の心を 重くする。
 それは、真実な気がするから。

 なんとか なるんだろうか…。 

 

   

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2010年11月 2日 (火)

大かえで

 天気予報では 雨っぽい予報が出ていたのに 朝からキラキラ 眩しい光。
昨日までの 灰色の冷たい空気とは打って変わって 森の中も一気に 黄色く色付いて来ました。 この近所では うちの落葉松が 一番早くに 金色に変わったようです。





  そんな 森からの秋の便りに 誘われて
 「大かえで(楓)を見に行こうか?」という話で 朝から 盛り上がりました。 

 日曜日に ダンナが セブンイレブンの前を通りかかった時に 偶然にも 大かえでの
「今 見頃です」という 張り紙が目に入ったというのです。

 大かえでというのは 池田町の山の上、大峰高原という所に あります。
細い急カーブの山道を くねくねと登ったその場所は 以前は牧場がありましたが、今は この1本の木の為に たくさんの人達が 集まります。
 
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 今日は 月曜日なので きっと 去年のような事はないだろうと 思って出掛けました。
去年は 約一週間 見頃より出遅れてしまったので 真っ赤というよりも 3/5は 茶色っぽかったのです。 その上 凄い人で 写真を撮ると 必ず何処かに人が映り込んでしまいました。 
 「1本の木に 七色の紅葉がみられるかえでの木」 という映像が 地方版のTV番組に映し出されてからは 今回でダンナは 3年目、私は今年で2年目です。
 紅葉の他にも 新芽や夏の緑葉 雪の日 すっかり葉の落ちた木など
 いろんな季節ごとに 絵になる大かえでなのです。

 お昼に確認した天気予報では 午後は所によって 雨が振りやすい。
 「曇りのち雨、もしくは 曇り時々雨」 だって。
 「こんなに 晴れているのにね~
 「間に合うかなぁ? 行くだけ行って見るか」

 出発した時は 快晴。 けれども 池田町に近づくにつれて 真っ黒い雲の真下に入って行くような 感じになりました。
 「雨が 来そうだなぁ。 目茶苦茶いい写真が撮れるか、全然駄目か どっちかだな。」



 到着時点で 大かえでには 人が いっぱいでした。
駐車場も満車状態。 けれども、真っ黒い雲は 大粒の雨を一緒に運んで来たので 
かえでの周りにいた人達は 急いで車に駆け込み ほとんどの人が 夕立はすぐに上がるものだという事すら 思い至らなかったように 次々と下山して行きました。

 かえでの木の下に残っていたのは 親切なカメラマン1名と 傘をさした私達だけでした。
少しだけ 雨宿りをしていると 雨雲は一気に風に流されて 太陽の光が差してきました。

 ね、ものすごく 綺麗でしょう

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 本当に ラッキーです。
人が 全然いない 大かえでは 雨に濡れてキラキラ輝いています。
 そのうちに 青空も出てきました。
一緒に雨宿りをした 親切なカメラマンさんは ここがポイントという所を 教えてくれました。
 なので、素敵な大かえでが いっぱい撮れましたよ。
ちょっと 得した気分で 写真を構えていたら 青空に釣られて いつのまにか 大かえでの周りには 人がいっぱいになっていました。

その頃には もう 帰り仕度の 私達。
早く 家で撮った写真を 確認したくて 家路を急ぎました。


晴れていたのは その数時間だけでした。
夕方には また パラパラ振り出した雨は 今はもう 本降りです。
 大かえでは また この冷たい雨で 赤が濃くなるんでしょうか?
それとも 枯れてしまうんでしょうかね?

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