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2010年11月10日 (水)

「熊の場所」

 いかん! いかん!

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 この本は ちょうど 去勢後の「メグタ」が エリザベスカラーで 「ボク、どうなちゃったの?」って 叫んでる気分。
 なんだ! この舞城王太郎って? 39歳のエロ作家じゃん。

 やよいちゃん、みたいな若い女の子が 読む本じゃないと オバサンだから 本気で思いました。 講談社のメフィスト賞作家だかなんだか 知らないけれど こんな妄想に 共感しちゃあ 絶対だめだよ。

 3篇とも こんなの絶対ありえない。 
「逃げない」っていうのは 大切だけど 根本的にずれてる。 まず、普通の人間なら この本の父親の熊の話を聞いて 「馬鹿言ってんじゃないよ!」って 言うでしょう。

 もし仮に うちの近所でも 今年はいっぱい 熊が出没しています。 でも、熊に出会って 逃げたからと言って 馬鹿にしたり臆病者だと思う人は まず100パーセントいないでしょう。
 出会ったとしても 「よく逃げられたわね~。なんともなくて 良かったね。」と 褒められる方が多いでしょうね。
まして、恐怖に打ち勝つために 熊のいる場所に挑んでいくっていうのは 愚の絶頂です。
運よく物語では 熊に勝つことが出来たけれど わざわざ熊の所に出掛けていってやっつけなくても いいし 別に要らない殺生は必要ないわけだし。

 猫の尻尾の話の部分だって 変質的で解せないし、 ましてやバッド男なんて ありえない。
ピコーンって内容は 女を馬鹿にするんじゃないよって思ってしまうような内容なんだけど昨日 「尾崎豊」の番組を見ていたら この舞城王太郎って人、「尾崎」ファンなんじゃないだろうか~?って なぜか思ってしまいました。

 

 全然 関係ないんだけれど 今日 「なちこさんのブログ」で とっても いい曲を 見つけてしまいました。

 「高橋 優」さんの「この素晴らしき日常っていう曲ですよ。 聴いてみてね。

( なちこさんのブログでは YouTubuの 音楽が付けられていたのですが 私にはそれは無理なので ごめんなさい。 聴きたい方は ご自分で探してね。)

 
 なぜ ここに この曲を 書いたのかと言うと 
 くだらない小説内の(バット男)の若者が同じように 「人生ってなんだろう」ってもがくのです。 この曲の優さんの歌詞も 共通点があるのですね。 
 どうせもがくのなら こういう俗悪小説をヒントには してほしくないです。
これは 今 人気作家らしいけれど 10代や20代の 若者たちが読むことに 無責任な内容だと思うのです。
 ホラーでも スリラーでもアクションでも 作品になった時は 勝手に一人歩きしていくものでしょう?
 
 厳しい言い方だけど 今までに やよいちゃんに紹介してもらった沢山の素敵な本の中で 今回が一番 駄作だと 思いました。 ちょっと 残念。
 図書館や本屋さんに溢れるほどの 本が並んでいても あまりにも多すぎていい本が 選べない。 何とか大賞やら 文化人お奨めの1冊などという小説でも 売れればなんでも有りっていうのは どんなものでしょうね?

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コメント

うんイカレテルねあの本。エロ云々とか行動が云々とかではなく、共感や尊敬でもない。でも根本の思想は一部理にかなってると思う、という意味で。ストーリー自体は好きじゃないので、読んでみてって意味の紹介ではなかったけど。どんな駄文でもどう汲み取り解釈するかを考えるのは面白いと思うよ。

高橋優の素晴らしき日常はうちにあるよ。
彼は即興でそのときそのとき思ったことを詩に音にして歌にすることができるみたいで、素敵だなぁと思います。

まぁ世界の終わりでも聴いて落ち着いてください。
URLからどぞ。

投稿: やい | 2010年11月11日 (木) 00時59分

やいちゃん。 コメント ありがとう。

 よかったです。
 感化されているんじゃなくって 今どき小説(きっと こんな本は手に取って 読む理由のない本だから 以前読ませてもらった 薄っぺらな携帯小説で 「ガビーン こんなんが流行ってるの~?」って 感じたことがあったけど あれと同じだったんですね。)も 読んでみなよって事だったのですね。
日々 世の中は動いているのに この頃は 時間が止まったままでいたような気がします。 
そんな 早い流れも何にも知らないのに 「今時は~やら、今の子供たちは~」とは 語れないし、まぁ、語ることもないのだけれど。
 そんな風に考えると とってもいい勉強になりました。 ありがとうネ。

 「世界の終わり」も なちこさんのブログに付いていて 聴きました。
 ふーん。 なちこさんとやいちゃんは 好みが似ているんだね。
なんか 嬉しい。 

投稿: うっちゃん | 2010年11月11日 (木) 13時27分

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