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2010年12月26日 (日)

思いがけないプレゼント

 クリスマスには 車がないので 一日早く 施設に行きました。

 洗濯物を届けるためと ささやかなを あげようかな~と 思ったからです。
施設内は 飲食物の持ち込みは 家族やヘルパーさんへの差し入れも禁止なので
前回の洗濯物の日に 受付のヘルパーさんに
 「ぬいぐるみなんて クリスマスプレゼントに持って来たら だめですか?」
と 伺っておいたのです。 
同じ部屋の入居者の方々のベッドの所には 自分で作った作品やお習字・絵画などが 飾られてはいるものの ぬいぐるみは 見当たらなかったので
 「まずいかな~?」と 聞いてみた訳です。

 「大丈夫ですよ~。 初めからぬいぐるみを持ってこられる方もいますしね~。 一緒にベッドで寝ている方も いらっしゃいますよ。」

 「そうなんですか~。 じゃあ、クリスマスプレゼントに今度持ってきます。」

Img_6981

 という訳で この写真よりも だいぶ小さめな しろくまちゃんを選びました。
クリアーのポリ袋に入れてリボンをかけて 可愛くラッピングしました。


 23日。 ヘルパーさんに写真を撮ってもらって 渡してもらおうと思ったら 数人のヘルパーさんが 「写真は後で撮らせてもらうので 手渡しした方が うれしいと思います。」
と言ってくださったので、部屋でゴロンと寝ていた お婆ちゃんに プレゼントを渡しました。

 すると、思った以上に 凄い反応で
 「これを くれるの? セナちゃんだね?(メグタの前に飼っていた犬の名前) 違う、違う。 この子は 白いから メグタだね~?」
 「(本当は白クマちゃんなんだけど) うん、うん。 そうだよ。 メグタを覚えていたんだね。」
 「忘れるわけないよ。 嬉しい ありがとう
と、今までで一番嬉しそうに 笑いました。

 じゃあ、よかった~と帰ろうとすると 
 「待って、私は何にもあげるものがないから~」
と 箪笥の中をごそごそと探して この施設で 初めて作った刺し子の手提げバッグを 取り出しました。
 「これを あげるよ。」と。

Img_6980
 何ヶ月もかかって 一針づつ縫った跡が見えます。
すべてが手縫いなので 針目はよく見ると大きくけっして上手とはいえませんが、本当に一生懸命に縫ったんだろうと…。

 「いいの? ハンカチや靴下を入れといた方がいいんじゃないの?」
 「これしか あげられないから。」


 こうして 刺し子のバッグは 今は仏壇に飾ってあります。
ちょっと ほんのりと暖かいクリスマスの 思い出になりました。

 ちなみに施設では X’masは みんなで    ハンドベルで 「ジングルベル」を クリスマス会で演奏するんだそうで 大忙しそうでしたよ。
上手に演奏できたのかな? ともかく お婆ちゃんには 穏やかな施設での生活が 流れているようで ずっと こういう関係でいられたらと 願っています。

      
 


  

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