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2011年4月20日 (水)

再会

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10時過ぎ 小さな畑を 掘り起こしていると 一人のご婦人が やってきました。

 「すみませんが、わたしは以前 駒ヶ根でペンションをやっていた Kという者
なんですが、こちらは丸太小屋を作ってくださった方の お宅でしょうか?
以前 伺ったこともあるのですが…。」

 「まぁ、Kさん! お父さんも。 お二人とも もちろん覚えています!」

 うちのダンナは 大町市に住んでいた時 本当に偶然に道を歩いていた時に見つけた丸太小屋で 
(今ではこの地方では 一目置かれる有名人ですが まだまだ無名だった頃です。)
Eさんと 出会いました。
 その場で 意気投合してしまい (奥さん的立場でいうと まったく信じられない状況だったのですが)
翌日から 丸太小屋造りに 出かけることになりました。
 若かりし、20代の初めの頃です。
結婚以前は ごく普通の社会人だった私には ダンナのそのハチャメチャな生活は
毎日が 驚きの連続でした。

 その頃、丸太小屋は ブームの走りで 山岳雑誌「山と渓谷」や 「ログハウス」なんかで
紹介されていたり していました。
が、実際の丸太小屋なんて 見たのは初めてで ましてや 自分のダンナが「丸太小屋を作る」
なんていうことを 自分の人生の中で経験するなんてことは それこそ
想定外のなにものでも ありませんでしたよ。


 その時 何ヶ月も駒ヶ根に通いつめて 建ちあげたのが Kさんのペンションでした。
もしかしたら 行った事がある方も 多いかも。

 「もう、何年も前に 譲って欲しいと言う人が現れて 私たちは引き払ったのよ。」と言われました。 
今も同じ場所に あの丸太小屋のペンションは健在なのですが
現在は 南アルプスが見える伊那谷に 住まわれているそうです。

 「あの当時は 俺は 血気盛んな42歳だったからなぁ~。」
と Kさんのお父さんが 笑います。
 「ペンションも楽しかったがなぁ~。 あの後は 時代が悪くなって あの時 引き払って正解だった。」
そうです。 今は 悠々自適なのだそうです。
本人たちは 懐かしそうにおっしゃいますが 以前からとても豪快な方です。
もちろん 今だって 昔のまんま。
歳は重ねても 前向きな人生を 楽しそうに話されます。
心が ほっこりします。
 
 「長野県には こういう方たちが 身近にいっぱい いたから 長野県に住みたいと
思ったんだよね。」
という事を 久しぶりに 思い出しました。
 大きな親父さんと お袋さんみたいな ご夫婦です。

 うちの子供たちがまだ小学生にもならない頃 ペンションにも遊びに行った事がありましたね。 
駒ヶ根・赤穂地区は 山の中だったな~。
だから 何十年ぶりの再会だったんでしょうか…ねぇ。

 世の中には 数回しか会わなくても 心が通う人たちがいます。
今日は そんな再会の日。
とっても素敵な数時間でした。


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 今月は 春に誘われてでしょうか?
懐かしい顔が 訪ねてきてくれます。
先週は 残念ながら 私はちょうど重度の偏頭痛で お会いできませんでしたが
結婚して アメリカでヴァイオリンを作っている 友人が日本に帰ってきました。
安曇野の友人宅を泊まり歩いたようです。
私たち夫婦にも お誘いが来たのですが
ダンナの友人なので 「是非 行って来て!」と
送り出しました。  
久しぶりの日本談義の 話はずいぶん盛り上がり ご帰宅は朝の3時半すぎだったようです。
私は もちろん 寝ていましたが…。

 そんな 時間をタイムスリップするような 懐かしい顔が
ひょっこりと 現れて 春はなんだか 楽しいですね。


                  
   

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