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2011年6月15日 (水)

JR東日本パスで行ってみた~②  2分間の奇跡

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 さて、 昨日の続きです。

PM4:00 そろそろ 電車に乗って 新青森に行かなくっちゃというところで 帰りの切符の指定券を チェックしてみました。

 「おい、これじゃあ新幹線に間に合わないじゃないか」と ダンナが怒り始めました。
 「えっ? だって 間に合うはずだよ。」
 「指定の時間 見てみろよ。 もう新青森に着いていなくっちゃ 無理だろうが

 出発前に この切符は1日券だから とにかく 正確に時間配分をしたのです。
新青森駅からの ねぶた号のバスの時刻や 帰りのバスも行き当たりばったりのいつもとは違って ちゃんと時間通りのバスに乗って バッチリと思っていたのです。

 「そんなことは ないはずwwww。」と 計画表を見てみると ちゃんと 初めに私が作った予定通りの時間です。 
間違いは 切符をとってくれた穂高駅の指定席にありました。
予定通りにこの時間を指定したのに一本早い はやぶさの指定席だったのです。
浮かれていて 帰りの時間をしっかりと 確認しなかった 私のミスです。
朝のはやぶさだって「走っていない」と言われたのに ちゃんと乗りたかったはやぶさ9:09分は 定刻に走っていましたしね。
今更言っても 仕方のないことだけれど…ヽ( )`ε´( )ノ

 こんな凡ミスをするなんて いかに旅なれしていないってことだよね。 反省。

 「うわぁ~、どうしよう~

 「タクシーに乗っていくしかない」とダンナ。

 私の頭の中は もう真っ白で なんにも考えられないくらいのパニック状態です。
なにしろはやぶさは 全席指定席で 乗り遅れたからといって 
「次のに 乗ったらたらいいや」では 指定席は当日では絶対無理だし はやてに乗れても4時間も立ちっぱなしになってしまいます。
もし乗れなかったら 楽しい10000円の旅は なんの事はない ただの旅になってしまうんですもん。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

 12時までに 明科駅にたどり着かないと この東日本パスの魔法は とけてしまうのです。
まるで シンデレラみたいでしょう?

 「タクシーだったら 新青森まで10分で着きますか~?」
この時 青森駅の駅員さん。
まるで 神様みたいな 一言をアドバイスしてくれました。

 「タクシーじゃなくて 特急に乗って行きなさい。 今なら5分発の特急が3番ホームに止まっていますよ。 はやぶさまで2分間しかないけれど 間に合う可能性が高いですよ。」

 「ありがとうございます

この東日本パスは 特急も乗り放題だったのです。 駆け足で特急に乗り込みました。
在来線から新幹線のホームまで たった2分間で間に合うか~?

 「無理かもな…。 でも、絶対付いてこいよ~。 走るぞ!」

 この時 もう奇跡は始まっていました。
特急の着いたホームは 乗り換え口のすぐそばでした。  ダンナはガンガン 走っていきます。

 新青森新幹線ホームの 駅員さんは 私たちの走りと顔つきを見て はやぶさに乗りたいんだと 咄嗟に判断してくれました。
 
 「切符を通さないで 走ってください。」
と そのまま 改札を通してくださいました。
そのおかげで 2分間の奇跡は継続されました。

はるか前を走るダンナ。
2段の長い階段には エレベーターのある方の 上り口でした。
私の前には 2列に並んだおばさんが エレベーターをふさいでいます。

 「すいません、通してください。」

すると 多分 青森弁の大きな声がしました。
 「〇〇〇〇~
きっと どこかのおばさんが 「どいてやれ」か「通してやれ」的なことを 叫んでくれたのだと思うのです。 
おかげで 前の階段がさ~と 空きました。 
同じ速さで エレベーターを必死でかけ登ることが できました。
あの時の 声をかけてくれた女性の方。 
本当にありがとうございました。
この場で (きっと読んではくれていないでしょうが)、感謝です。

 そして、階段を登り終えると 目の前にはやぶさが…。

 「はやぶさ506号、まもなく出発いたします。 お客様は黄色い線の内側までお下がりください。」
の放送が流れていましたが、 プルプル~という音と共に ギリギリセーフで
新幹線に走り込むことができました。
さ~とドアが閉まりました。 まるで 私を待っていてくれたかのように (=^0^=)/

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 ゼイゼイwwwwwww。

乗り込んだ車両はなんと 私たちの指定席の6号車。
息を切らして 喘ぎ喘ぎ 席につきました。
PM16:17 はやぶさは 静かにスタートしていました。


 「よく、間に合ったよなぁ~。 奇跡みたいだよな。」
 「ホントだよね~。 よかったねぇ~」

 この何十年間で 一番早く走った気がします。
本気で走ったから 八戸くらいまで 気持ちがたかぶっていました。

 「よかったね。 よかったね。」と
 「よく乗れたなぁ~。 奇跡みたいだ。」を ダンナと二人繰り返して 話していました。

 青森の駅員さんは 本当に皆さん、親切でした。
本当にありがとうございます。 m(__)m
駅員さんの 「特急に乗りなさい」とか「改札を素通りさせてくれる」とかの機転で 無事にはやぶさに乗れました。
 そのおかげで ドッキリの一日から楽しい一日に 思い出が戻りました。

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 でも ちょっぴり残念なこと。 新青森駅で買おうと思っていたお土産は 全部パァでした。 駅弁だって もちろん買えなかったし~。
青森駅の駅ビルで イタリアンのパン屋さんで 美味しそうなパンを買っておかなければ お腹だって空腹で 喧嘩になっていたかも…。

 子供たちと友達に お土産のかわりに 三内丸山遺跡で撮った写メールで我慢してもらうことにして トンネルの多い盛岡過ぎから送信しました。

 「おお、 よかったね。 本当に 行けたんだね~。」
と 娘から返事がきました。 
だってね、この間 会った時 「お母さんたち、10000円で日帰り 青森の旅に行ってくるんだ。」と言ったら この娘はね、
 「えぇ~、私なら 行かない~(*´∀`*)」って 言ったのだ。
 「乗り遅れなくて 本当によかった~」って思っていたから この一言、嬉しかったのです。

 そして シンデレラの魔法が切れないうちに 無事家に 帰りつきました。
めでたし、めでたしヽ(´▽`)/


 とは いかなかったのね。

 あんなに鍛えているダンナ。
はやぶさの中で なんか左足が痛いと言い出したのです。

PM20:10 大宮発 あさまは 自由席が空いていたのだけれど 通勤用なのか座席は狭くて はやぶさに比べて ファーストクラスとエコノミーくらいの格差があります。
朝のあさまは はやてと同じ座席でしたが このあさまは もっと座席が狭いのです。 その狭い座席で 左膝がますます痛いと言い出してしまいました。
 「ずっと 座ったままだからだな~。」とか「猛ダッシュしたからか~。」とかぼやいています。

 去年 義母で足を痛めた経験がある私は 今回も予防のために 「アリビエート」という塗り薬を常備していたので 痛いながらも 無事に歩いて帰ることができました。

はやぶさは椅子も大きくて乗り心地も あさまはやてに比べたら最高です。
音も静かで 横揺れも少ないです。
出来ることならば また はやぶさ号で 青森から北海道に行きたいな。


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 さて、家に無事にたどり着いたものの足を痛めたダンナは 今日の朝 
豊科の鍼治療の先生のところに 出かけて見てもらいました。
この先生は 去年 私の足を治してくれた名医です。

 サッカーをやっているダンナは 以前から古傷があり半月板と靭帯が 伸びていたようです。
たまたま 滅多に 長時間座るという行動をしたことがなかったために そこから痛みが出たようです。 
運が良く(?)痛みが出たおかげで 長年の痛みを 絶対に行こうとはしなかった鍼治療に行って 治してこられたのだから もしかしたら ラッキーだったのでは…と 思います。
買うことができなかったお土産代で 完治ですよ。
もしかして これって 強運(?)なのかな。


今回の東日本パス とっても楽しい一日でした。
こんなにハラハラしたのは 20代のフリーきっぷを持って歩き回った時以来でした。

ちなみに今回の交通費、もし 普通に長野新幹線と東北新幹線を利用して 往復したとしたら 一人23320円です。 だから二人で26640円も お得だったわけですよ。

 東京や関東地方なら もっとお気楽に利用できるし 滞在時間も長く利用できますよね~。
 安曇野→青森は めちゃくちゃなコースだけど たった1日で行って帰ってこられるということが分かって 東北がグっと短に感じられるようになりました。
 「なんか 夢を見てたみたい~」という気分も しますが。

   



 

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コメント

やー若いね。
やってること昔と変わらんじゃん。
でも、穂高の駅員さんと青森の駅員さんじゃプロとアマの差があるニャ。
青森はこの切符の意味をちゃんと理解してるもんね。
逆にこの切符で穂高に行った旅人もいるかも知れんに。
ほいで「駅員さんがわさび~な安曇野」なんて直球なタイトル…あるかもしれんじゃん。
(^O^)
自分らも、遠野に日帰りしたらどーかねぇ、が口癖のまま、早ン年が過ぎ去っちゃって、座敷わらしの出るお家も火事で焼けちゃうし、やっぱ思い立ったが吉日!
これは本当だら。

投稿: メシダでござんす | 2011年6月16日 (木) 08時53分

(/ω\)ハズカシーィ メシダ様。 いつでも こんな事やってる訳ではありませんヨ。あくまでも 今回だけ~です。
ホントです~。

 こっちに住んでいると 毎日が浜松とは違った刺激があったので 心の中では
「どこかへ~( ´_ゝ`)ノボンジュール♪」と思っていても なかなかチャンスがなかったのですね。
今は 義母の事があってから 考え方を変えました。
「いつか」や「そのうち」なんて待っていても ちっともいいことなんか 向こうからやって来てくれる筈もないって気付いてしまいました。
我慢はし続けるものではなくて 時々発散しないといけないんだって事も 実感したのよ。

 そんな風に考えると やっぱ お気楽なタイプだったらしい。 
愉しいことが目の前に一杯あることが見えてきました。 
その第一歩が これ~!

 結婚する前は ちよちゃんと二人 ずっとこんな珍道中やってたんだ。
私、ホント あの頃は 楽しくってずっと笑ってたなぁ~。と、思い出しました。

 メシダくんの実家って 遠野だったの?
帰りの新幹線の中で 遠野って行ったことないけど「遠野物語」っていいよね~、行きたいなぁ~と 話していたんだよ。
行くべきだよ。今のうちに行くべきだよ。
だってね、何十年前とは あっちもこっちも全然違う街になってるよ。
浜松だってそうだし、安曇野だってそう…。
東北は震災で もっとそうなるでしょうし…。

投稿: うっちゃん | 2011年6月16日 (木) 10時03分

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