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2011年6月25日 (土)

いまごろ…「岳」 見てきました。

  長野県のお話が なんだか今年は ブームですね。
ここ安曇野の 「おひさま」とか 小栗旬くんの「岳」とか… ね。


 5月の宣伝が始まった頃から
 「ちょっと見ても いいかなぁ~。 山岳映画だし~。 三歩が 小栗旬じゃあ弱っちいなぁ~。」とか ブツブツ言っていました。
 誰がって? もちろん ダンナ。

 「見てこればいいじゃん…。」(わたし)
 「こんなの その内 テレビでやるしな~。」(ダンナ)
 「まだ、半年は先だよ。 DVDが発売されてからだし。」(わたし)
 「別に 見なくていいし…。」(ダンナ)

 その後 コミック本を 数冊買って テーブルの上に並んでいます。
5月と6月で 5巻揃いました。

 「岳-ガク-」 石塚真一 著
(あーあ、また コミック本の大人買いが始まっちゃったみたいだね。 いったい何巻 発売されているの~?)口には出さないけれど 私の心の声。
一言 「一緒に見に行こうよ。」って 言えば 行ってあげるのに…な。


Img_4808

 その頃 私は「永遠の0」に夢中。
「岳」なんてコミックだし いつでも読めるしと 思っていました。

 そんな風に 第1巻を手に取って読み始みた時は 「岳」という本の面白さに こんなにはまってしまうなんて、島崎三歩くんの 人間性というか優しさに ホロっとしてしまうなんて ねぇ~。 

 

 で、そろそろ映画のブームも終わった頃だし 松本や大町など 地元の山の映画なんだから見ておこうかな?と思ったの。

 「岳 見に行こうか~?」
 「行きたいのなら 行くか?(^v^)

 ていうわけで 「岳-ガク-」見てきました。 (*^^)v
夫婦で2000円という お得なチケットで。


 上映中 隣でダンナが 八方池だの山岳博物館だの 小声でブツブツ言っているので どこで撮影したのかが 分かってしまいます。

 三歩も野田チーフも まずまず 原作に近いイメージでしたが コミックでは小さく完結しているものをつないでいるので 私が好きな部分が省略されてる「残念なシーン」がいっぱいありました。

 映画の「岳」は 原作の島崎三歩の優しいストーリーではなくて 椎名久美ちゃん(長澤まさみ)の山岳救助隊への道~的 お話にすり替わっていました。
そういう風に もう一つの「岳」と思えば なかなかすごい映画でした。

 コミック本で三歩ファンになった私には 映画の中の久美ちゃんは 強すぎる感じがしたし、私が思い描いていた三歩はもっと 超人的な(要するに実在するはずのない仙人みたいな)人で なおかつ 山が大好きな男のはずでした。
 小栗旬くんは しっかり三歩っぽかったのですが 映画ですもんね。
実写は難しいし 2時間で三歩の優しさを分かるには 時間が足りないか~ (´・ω・`)  

 山で捨ててはいけないもの ゴミと命。
だから 決して自分では無茶をしない 引き返す勇気とか決断の大切さを コミックでは一杯書いてあったのに 「映画」では 久美ちゃんが自分でロープを切ったり三歩が雪崩の中を足を引きずったりしながら 救助に向かうシーンなどがクライマックスとして描かれている。

 「やりすぎだよ。映画。」

 もし 私が監督だったら 三歩は雪崩にあっても 足なんか引きずらせない。
ありえないとは思っても 元気に雪崩の中から走り出て 雪山を駆け出していく。
だって、本物の三歩なら 自分の命を守れないような状態で救助に行かないよね?と 疑問符がついてしまうもんね。 
それくらい 島崎三歩っていう人間は 日常を厳しく生きていて そして 登山者に優しい気がする。

 それに 遭難した人に「よく頑張ったね。」という 一番三歩らしい優しい一言のシーンが
映画には 無かったな~。 
でも 予告編には 上手に使われていましたね。

 私がこのコミックにはまったのは 生きていても死んでしまっていても
三歩に見つけてもらった遭難者の人たちは
 「ありがとう、よく頑張ったね。」と言ってもらえる シーンです。
 「このやろう。」でも「馬鹿やろう。」でも ないんですよ。
疲れてボロボロの人たちが聞く 初めての「ありがとう。」は きっと心にしみるでしょう。
 そして 「また、山においで。」とね。
本当に優しいシーンで ここをゆっくり優しく 旬くんに演じて欲しかったなぁ。
そこんとこ 映画にたっぷり入れて欲しかたなぁ~。
ほんのりと暖かい 原作に 映画は負けちゃった気がしました。

ずっと、「岳」を見たかったダンナ。
 「実際の山は もっともっと厳しいけど あんなに辛くはないんだけどな~。
あれを見たら 山が嫌いになっちゃいそうだよね。」

 「そうかぁ~、なんかなぁ~!」ですって。

山には ちゃんと天候、装備、体調 いろいろ準備しても 大自然には かないません。
本物の三歩はいないんだよ。
それでも 山が大好きなんだね~。 

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TVとか映画とか お料理とか」カテゴリの記事

コメント

こんにちは、浜松は昨日、今日と暑くなってきました。夏ですねー。安曇野はまだ涼しいでしょうね。
毎日うっちゃんのブログにアクセスしてますよ。
先ほど、NECの使い方窓口でパソコンの状態をチェックして貰い、ネットがすぐ切れないようになり、コメント
入れてます。・・・しばらく様子見ですね。

うっちゃんのブログを見ると長野県の自然豊かな写真が見れて心が和みます。自分もハイキングに行きたくなりますね。
肥満防止の為、時間があればウオーキングを1時間して
しているのですが、最近仕事が忙しいし、雨は多いし土日ぐらいしか歩けないので、ちょっぴり残念です。歩くのが楽しいです。
そうそう、昨年11月にママチャリで浜名湖一週してきましたよ。なんと行ってもママチャリで東名浜名湖サービスエリアで昼食をしました。・・・
裏道が有りママチャリでも入れるのですよ。
また楽しかっことがあったら連絡いれます。またネ。

投稿: ヘコサ | 2011年6月25日 (土) 17時26分

(*^ω^*)ノ彡 ヘコサさま。
私も歩くのは大好き。この辺は冬は寒すぎ~ですが、春から夏は(夏はやっぱり気温は30度くらいで暑いよ。でも木陰はかなり涼しいです。)歩くのはいいですよ。

でもね、歩いている人は 地元の人は あんまり いないよ。 みんな車社会です。 学校のお迎えもすぐ側のご近所に出かけるのも 車に乗っていますね。
せっかくこんなに綺麗な風景が 目の前にあるのに 当たり前のようで 動じないですよ。
でも、地元の人は 長野県が大好きなの。そのままが好きなのかな~?

浜松は 長野と比べて道路が平らで 自転車に乗るのはいいよね。 ママチャリでも結構遠くまで乗れそう~。

 浜名湖一周はすごい。 汗だくで真っ黒に日に焼けたでしょ? 
ヘコサも 頑張ってるんだね。
何かを始める時の最初のパワーが 一番大変だもんね。
すごいね。
こっちにいても やっぱり 浜松は大好き。
帰ったときは 中田島砂丘とか 見たくなります。
いつも山にいるとね、大きな真っ赤な夕陽 見たいなぁって時々思いますよ。
いいなぁ。 浜名湖。 

投稿: うっちゃん | 2011年6月25日 (土) 19時08分

剣岳の映画があったと思えば、こんなテーマの映画ができたんですね。でも、複雑ですね。

こういうニュースがありました。

「2002年1月6日、12時05分ごろ、北アルプス・鹿島槍ケ岳(2,889m)東尾根の一ノ沢ノ頭付近(約 2000m)で、雪で身動きできなくなった小倉山岳会(北九州市)の男女4人のパーティーを救助中の南安曇郡穂高町有明、有限会社卜ーホーエアーレスキュー代表取締役、篠原秋彦さん(54)が、民間ヘリコプターからつリ下げた救助用ネットから落下、大町市内の病院に収容されたが、外傷性ショックで即死状態だった。長野県大町署は、ヘリで4人をネットでつり上げた時に大きく揺れ、ネットの外側につかまっていた篠原さんが手を滑らせるなどして落ちたとみている。」

篠原さんは、山岳遭難救助の第一人者でヘリによる遭難救助の確立に貢献されたことで知られていますが、二次遭難で命を落されてしまいました。

最近はシャンプーを持って登る山ガールとか山や自然がファッションになってしまい、
手ぶらで山岳登山し、携帯電話が届くからとやみくもに119番するシティクライマーも多いんですが、特にこのニュースには、耳を疑いました。
「2010年8月18日 – 北海道大樹町の日高山系の沢で東京理科大のワンダーフォーゲル部員4人が流された事故で、道警は18日早朝からヘリコプターで行方不明となっている3人と思われる遺体を発見・・・」
素人ではないはずの、この人たちでさえ河原にテントを張ったなんて、一番してはいけないことを・・・!

山に入ることは、便利な世界に慣れた現代人にとっては荒海に乗り出すことと同じ覚悟が必要だと思います。美学は入念な研究と努力と責任感によって達成されるものだと思います。

自己満足の為の登山なら、最低限人に迷惑をかけない、責任を自ら取る覚悟で山を愛し山に命をかけるべきだと思います。そんな人達の遭難にも立ち向かう山岳救助隊には本当に頭が下がります。
クライマーズ・ハイを求めて山に登るのは自殺と同じです。
青森第五連隊に自ら進んで入り八甲田を目指したい人は遺書を書くべきと思います。
探さないでくれ・・・と

この映画のせいではありませんが、最近の登山者のマナーの悪さにちょっとムカついたオヤジのひとりごとでした。
この映画が、そんな無謀な登山者を一人でも減らしてくれることを願ってやみません。

ごめんなさいね、変なコメントで。


投稿: メシダでござんすよん! | 2011年6月26日 (日) 23時14分

(*^.^*)/ コメントありがとう。

穂高の篠塚さんは 確か息子が1年生、上の娘が保育園の時だったと思います。 どちらも篠原さんの子供たちと同級生で深いお付き合いはありませんでしたが、同じクラスということで 事故のことはよく覚えています。

 岳の中の 昴エアーの牧さんとこの篠原さんが ダブります。 亡くなったときは あんなに凄腕の人が…とみんな話ていました。 家族はとっても可哀想でしたよ。お父さんが亡くなるってのは 辛いものですから。

 山の好きな人は 自分が年をとっても 「あの頃はよかった。」と 登りたくなるものらしいです。
その為に 日々トレーニングをしている地元の人も結構います。
うちのダンナもその一人です。
前に登った光城山などは トレーニングの為の山として 低山でもキツいので山男(山女も)登ったりしていますよ。
無謀登山者ってのは 私の方で いつも
「ここで 迷子になったら私は 死ぬね~? 無謀登山者の典型みたいだもん。」と 歩きながら思っています。

 人間って 今の実力と過去の実績が大きく開いてしまっても 出来るはずと思い込んでしまうのじゃあないのかしら~?
 高年齢に多い遭難や事故は 何故?とニュースでは思うけれど ほとんどが初心者じゃあありません。 けっこう山に慣れている経験者の方が事故にあっていますよね。 
遭難したり事故に遭遇して 自分が歩けなくなるっていうことは 頭の中で考えるよりも本当に辛い事だから 体と心の両方でショックを受けるんだと思うのです。
 実際には 三歩みたいな人はいないんだけれど
そんな時にひょっこり 三歩が現れて「よく頑張ったね。」って言われたら 痛みより心が癒されるだろうな~と 思います。

 昨日 浜名湖で船から転落。女性が死亡のニュースがありましたよね。海だって 同じですよね。
海の荒れた日には 素人は海に出かけてはいけないんだってこと、せっかく来たんだからという誘惑に負けないで 引き返す勇気が 大自然に対する礼儀なのではと 思います。

 ちょっと 偉そう~だよね(/ω\)ハズカシーィ  

投稿: うっちゃん | 2011年6月27日 (月) 08時59分

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