ウルトラ Q
モノクロ時代の 名作「ウルトラ Q」が WOWOWで全編 ハイビジョンリマスターで放送しています。
リアルタイムで見ていたはずなのに 残念ながら その殆どは覚えていませんでした。
でも、怖かった…という記憶はあります。
それで DVD予約して 「面白いテレビ番組が 見つからない日に見ようかな~」と 録画だけしています。
1966年に全28話で 放送されていたと 番組表に記載されていました。
主演の 桜井浩子さんの顔は ちゃんと覚えていました。
彼女はウルトラ警備隊で ウルトラマンシリーズにも登場しているから インパクトが強かったのだと思うのです。
他の登場人物は ほとんど誰も記憶になかったです。
でも、 今見ても 面白い。
怪獣もの、「世にも不思議な物語」の前身みたいなストーリーがあったり…。
モノログって それだけでちょっと 怖いし。
今日は なぜ 「ウルトラ Q」の話かというと 夕べの録画に 「パゴス」という怪獣が登場しました。
「ウルトラ Q」という番組は ウルトラマンと違って 登場する今で言う怪獣は(怪獣っていうのはウルトラマンで一般に広まった言葉なのかしら?)まだ 大きな怪物です。
第18話のタイトルは「虹の卵」。
このお話の中に 「パゴス」という名前の 原子生物が出てきます。 その時の科学者の人が 「分子構造破壊光線を持っている原子生物」と、そう説明していました。
そして なぜここで取り上げたかったのかというと そこに「原子力発電所」が 登場しているからです。
物語は いたって簡単です。
原子力発電所に ウランを運んでいるトラックが 突然の地震で 動けなくなってしまいます。
その地震は 「パゴス」が起こしたものだったのです。
それとは別に タンポポ団と名乗る地元の子供たちが 「ササメ竹」の白い花を見つけます。
「ササメ竹」の花が咲く年は 悪いことが起こる前触れだと 言われているのだそうですが、足の悪い少女のお祖母さんは 子供たちに 不吉だと思わせたくなくて
「ササメ竹と虹の卵を見つけたら 願い事がなんでも叶う」と 話します。
そして 少女は 「パゴス」の出す金色の虹の下で 金色の卵(虹の卵)を見つけます。
本当は ウランのカプセルなんですけどね。
ウランをそんなに無造作に 運んでいいのか?とか 子供が触っても いいのか?とかいう 所々の問題はひとまず 置いておいて、
「お祖母さんの足を治してあげたい」と 少女は思うのですね。
少女とウランが保護された時点で ニュートロンのミサイルが 「パゴス」に向かって発射されます。
ここでも、こんな場所でミサイルを発射させていいのか?とか ニュートロンってなんだよ?っていう問題も 取りあえず問題にしないことにして(お話だしね…)
「パゴス」は 溶けてチリになるのです。
少女の身を心配した足の悪いお祖母さんは 少女の顔を見て 思わず立ち上がり歩ける(ハイジの時の クララと同じバージョンですな)ように なるのです。
そして 少女は「やっぱり 虹の卵だった」と思うのです。
で、めでたし。 めでたし。
「ウルトラ Q」はなにしろ 今から46年も前の番組です。
画面はもちろん 白黒、アナログですが、話の内容も とっても簡単明瞭です。
でも、例えば この「原子力発電所」は この時代 実際にもう運転開始しています。
1966年には 日本の第1機目の 「原子力発電所」が 現在の茨木県東海村で運転が始まっています。
今 大問題の「福島原子力発電所」の1号機は 1971年に稼働、
「浜岡原子力発電所」は1976年に1号機が稼働し始めましたので 「ウルトラ Q」の中に登場してくる「発電所」は 「東海発電所」ということになります。
お話の中でも 「地震が起こったら危険」と 科学者が話しています。
日本の原子力発電所の第1号機についての 感想です。
日本人は いざという時に 「困った時の神だのみ」とか 「神風が吹く」とか
挙句の果てには 「ウルトラマン」や「仮面ライダー」、「鉄腕アトム」がやってくる。
もしくは やって来てくれ~!という 精神が あるんじゃないかと
こんな円谷プロの お話の中にも 何回も現れています。
現在の「東電」の 人達が このお話に見え隠れしている気がします。
誰かがサァ~とやって来て 「自分達を助けてくれる。」なんて 思ってるんじゃないの?って 思える瞬間が あの人たちの行動の中に見え隠れしている気がします。
一言 言いたい。
「甘えているんじゃないよ。
今、本当のウルトラマンに変身しなくっちゃいけないのは 原因を作った東電のあなたたちですよ。」
ちゃんと 目の前の現実を見てください。
放射能は 今日も 原子炉から 延々と出ているのではありませんか?
「大丈夫です。」は 世界中の誰が見ても放射能は観測されない普通の日々に 戻すことです。
今は 非常事態なんだと ちゃんと自覚してください。
そして 一日でも 早く 放射能を止めて 下さい。
沢山の困っている人たちに 一番の安心は 「放射能が止まった。」というニュースではありませんか?
それから 本当の復旧が始まるのですから。
どうか お願いします。
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コメント
ウルトラQ、知ってますよ。ゴジラの東宝がテレビ用に作った特撮者ですね。
人工知能M1号とか火星ナメクジのナメゴン、ケチな子供が変身しちゃったカネゴンとか覚えてます。このシリーズはウルトラマン(米スーパーマンの亜流)みたいのが格闘してやっつけちゃうんじゃなく、人間の知恵と勇気で奇怪な現象に立ち向かうSF的なストーリーだったと思います。
ゴジラもそうですが、放射能で突然変異が起き巨大怪獣が出来たり、放射能光線を口から出したり、ある意味科学の間違った進歩を警戒する話しも多くあったと気がします。
鎌仲ひとみさんの「ミツバチの羽音と地球の回転」と言う映画を見てと彼女の講演も聞きました。
原発建設に絡む、情報操作に真っ向から立ち向かう彼女の勇気は、ある意味このウルトラシリーズに出てくる、民間人の科学者とダブります。
今日も、九電の原発再開説明番組に関し、ヤラセがあったとニュースが流れ、鎌仲さん達が訴え続けている原発神話の嘘が図らずも露呈されてしまいました。
その科学的な安全性より、こんな人達が野に放てば日本を世界を脅かす危険極まりない原発という「大怪獣」の世話をしている不安が最大の恐怖ですよね。
投稿: メシダでござんすよん | 2011年7月 7日 (木) 08時47分
あれ、コメント消えちゃいました!?
重複したらゴメンナサイ。
ウルトラQ、覚えてますよ。
ゴジラの東宝がTV用に作った特撮モノですよね。
火星のナメクジ、 ナメゴン、けちな子供が変身してしまったカネゴン、人工生命M1号とか・・・
佐藤健二や桜井浩子とか・・・
ウルトラマン(米スーパーマンの亜流)のような格闘して怪獣をやっつけちゃうのではなく、原因を探り、弱点を見つけ、科学が解決していくってなSFに近いモノでしたね。
でも、この日記で言われるように科学技術の間違った進歩が、逆に人間の環境を破壊する警告も発してました。
今日のニュースは九州電力の原発再開やらせ事件を報道してましたが、鎌仲ひとみさんが、「ミツバチの羽音と地球の回転」の映画で、ず〜っと追求してきた原発に対する情報操作が図らずも露呈されてしまいました。
こんな人達が世話をしたために、口から放射能を吐くゴジラのような「大怪獣」が何匹も生まれてしまいました。被爆国で一番痛みを知っているはずなのに・・・。ウルトラQ最終章は今かもしれませんね。
投稿: メシダでござんすよん! | 2011年7月 8日 (金) 04時57分
やっぱり、メシダくんはウルトラQ」に強いと思っていました。
あの手のお話に強かった昔の「少年」はどこのクラスにも必ずひとりや2人はいて その「ものしり博士」がいろいろ教えてくれましたよね。
今で言う雑学王です。
あの頃の 漫画や雑誌には とってもたわいもないことがいっぱい載っていたけれど それが結構大人になっても覚えていたりして 何やかやと役に立つことだったりしてね。
子供って ちゃんと いろいろ見たり聞いたりして大人顔負けの会話をしています。
だからマスコミや教育は 正しい情報を流さなくてはいけない責任があると思います。
子供の頭脳は すぐ忘れてしまっているように思えても 実際は 綿のようにしっかりと吸収されていて お覚えてしまっているものですよね。
ウルトラQ 今でもかなり面白いです。
投稿: うっちゃん | 2011年7月 9日 (土) 20時39分
パソコンの調子いまいちなので、メール入れときました。(メールは大丈夫)
投稿: ヘコサ | 2011年7月 9日 (土) 23時31分
ヘコサさま。(o・・o)/
やっぱり パソコン調子悪いんですね~。
メールもどんなかなぁ~?と 待っていますが
入ってきてないようですョ。
投稿: うっちゃん | 2011年7月11日 (月) 07時54分