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2011年9月18日 (日)

同里も 水の郷

 寒山寺というお寺があります。

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  南北朝時代の武帝の頃に 建てられたそうで 現在の「寒山寺(かんざんじ)」という名前は 風狂の人「寒山」が この地に草庵を結んだからだという伝承があるそうです。

 中国の若いバスガイドさん。 3号車は「毛(マオ)」さんという名前でしたが とても日本語がお上手でした。 
なおかつ とっても日本のことを勉強なさっていましたね。
中国の有名な一人っ子政策の真っただ中の子供たちは 学歴も高くいろんなものを背負っています。
 このガイドさんたちも この国では優秀な人材なのでしょう。

 「日本には 違う舘山寺というお寺がありますね~。」と 話の後ろに付け加えましたよ。
浜松出身の我が姉妹、「うん、うん。」と 頷いてしまいました。
でも 中国の寒山寺とは 伝統もレベルも負けてますけどね。 
今の舘山寺は お寺よりもリゾート地になってます。 パルパルとか…


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 張継(ちょうけい)の詠んだ有名な七言絶句の漢詩『楓橋夜白(ふうきょうやはく)』で 
この寒山寺は 有名になったそうです。
中国の学校の教科書に 必ず載っているそうです。


      月洛鳥啼霜満点
     江楓漁火対愁眠
     姑蘇城外寒山寺
     夜半鐘聲到客船


都落ちした旅人が 蘇州・楓江の楓橋辺りで 船中に泊まった際に 眠れぬまま過していると 寒山寺の鐘の音が船の中にまで聞こえてきたよ という詩です。

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 そしてここが 楓橋らしい。 偶然 寒山寺の入口で 撮った写真がこの橋とは…
ツアーの後ろで キョロキョロしながら歩いていた甲斐があったわ~。


 次は 同里(どうり)へ。
 以前「北京バイオリン」という中国ドラマや映画をTVで見ましたが その田舎というのが ここではないかしら?とずっと 思っていました。
主人公の未来のバイオリニストになる天才少年が 石の橋の上でバイオリンを弾くシーンが印象的だったのです。 
 けれど ドラマの中の小さい古い舟や 石の橋は今まで行ったどの街にも掛かっていましたし 小舟で移動するというのも 江南地区のどこでも見られる姿でした。
 違ったかなぁ?  


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 この街は 大きなバスとかが古い街並みには入れません。 
なので 電気自動車が 観光客を 世界遺産のある「退思園(たいしえん)」の入り口まで連れていってくれます。
同里は 今まで見た街並みの中では とっても 手入れの行き届いた綺麗な街でした。


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 世界遺産「退思園(たいしえん)」は賄賂で儲けたお役人の庭園だそうです。
退思というのは 引退して過ちを反省するという意味なんだそうです。
いつの時代もどこの国でも お役人と賄賂は共通するものなんですね~。


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 あらゆる所に 贅沢を尽くした庭園だと思います。
窓の格子や ガラス類。 素敵過ぎて 電池がなくなってしまうくらい写真を撮ってしまいました。
 建具がすてき。 格子戸や硝子戸も…。
世界遺産に納得です。


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退思園の周りにいる物売りのお婆さん。 ハスの実を売っています。
なんか可愛い お婆ちゃんでしょ?
思わず買ってあげたくなってしまうけれど 中国で生ものは 禁物ですから、写真だけでゴメンナサイ。
ちなみに ハスの実は日本人は 食べませんが 例えるとピーナッツに近い味なんだとか…。

 他の物売りのオバサン達は
「100元、100元!」と言いながら 多分「ハンカチ」っぽいものが20個入っていると叫んでいます。
ぱんぱんに膨らんだスーパーの白い買い物袋を 押し付けてきます。
1枚50円でお買い得みたいに思えるけれど 中身も確認できずに いわゆる押し売りみたいなオバサンたちは 観光バスが着くたびに 大荷物を持って駆け込んできます。
何処の観光地にも必ずいましたよ。
売れたら ラッキー!みたいな商売です。
買う人はいるのかな?


 長くなりました。 続きは (o・・o)/~

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