同里も 水の郷
寒山寺というお寺があります。
南北朝時代の武帝の頃に 建てられたそうで 現在の「寒山寺(かんざんじ)」という名前は 風狂の人「寒山」が この地に草庵を結んだからだという伝承があるそうです。
中国の若いバスガイドさん。 3号車は「毛(マオ)」さんという名前でしたが とても日本語がお上手でした。
なおかつ とっても日本のことを勉強なさっていましたね。
中国の有名な一人っ子政策の真っただ中の子供たちは 学歴も高くいろんなものを背負っています。
このガイドさんたちも この国では優秀な人材なのでしょう。
「日本には 違う舘山寺というお寺がありますね~。」と 話の後ろに付け加えましたよ。
浜松出身の我が姉妹、「うん、うん。」と 頷いてしまいました。
でも 中国の寒山寺とは 伝統もレベルも負けてますけどね。
今の舘山寺は お寺よりもリゾート地になってます。 パルパルとか…
張継(ちょうけい)の詠んだ有名な七言絶句の漢詩『楓橋夜白(ふうきょうやはく)』で
この寒山寺は 有名になったそうです。
中国の学校の教科書に 必ず載っているそうです。
月洛鳥啼霜満点
江楓漁火対愁眠
姑蘇城外寒山寺
夜半鐘聲到客船
都落ちした旅人が 蘇州・楓江の楓橋辺りで 船中に泊まった際に 眠れぬまま過していると 寒山寺の鐘の音が船の中にまで聞こえてきたよ という詩です。
そしてここが 楓橋らしい。 偶然 寒山寺の入口で 撮った写真がこの橋とは…
ツアーの後ろで キョロキョロしながら歩いていた甲斐があったわ~。
次は 同里(どうり)へ。
以前「北京バイオリン」という中国ドラマや映画をTVで見ましたが その田舎というのが ここではないかしら?とずっと 思っていました。
主人公の未来のバイオリニストになる天才少年が 石の橋の上でバイオリンを弾くシーンが印象的だったのです。
けれど ドラマの中の小さい古い舟や 石の橋は今まで行ったどの街にも掛かっていましたし 小舟で移動するというのも 江南地区のどこでも見られる姿でした。
違ったかなぁ?
この街は 大きなバスとかが古い街並みには入れません。
なので 電気自動車が 観光客を 世界遺産のある「退思園(たいしえん)」の入り口まで連れていってくれます。
同里は 今まで見た街並みの中では とっても 手入れの行き届いた綺麗な街でした。
世界遺産の「退思園(たいしえん)」は賄賂で儲けたお役人の庭園だそうです。
退思というのは 引退して過ちを反省するという意味なんだそうです。
いつの時代もどこの国でも お役人と賄賂は共通するものなんですね~。
あらゆる所に 贅沢を尽くした庭園だと思います。
窓の格子や ガラス類。 素敵過ぎて 電池がなくなってしまうくらい写真を撮ってしまいました。
建具がすてき。 格子戸や硝子戸も…。
世界遺産に納得です。
退思園の周りにいる物売りのお婆さん。 ハスの実を売っています。
なんか可愛い お婆ちゃんでしょ?
思わず買ってあげたくなってしまうけれど 中国で生ものは 禁物ですから、写真だけでゴメンナサイ。
ちなみに ハスの実は日本人は 食べませんが 例えるとピーナッツに近い味なんだとか…。
他の物売りのオバサン達は
「100元、100元!」と言いながら 多分「ハンカチ」っぽいものが20個入っていると叫んでいます。
ぱんぱんに膨らんだスーパーの白い買い物袋を 押し付けてきます。
1枚50円でお買い得みたいに思えるけれど 中身も確認できずに いわゆる押し売りみたいなオバサンたちは 観光バスが着くたびに 大荷物を持って駆け込んできます。
何処の観光地にも必ずいましたよ。
売れたら ラッキー!みたいな商売です。
買う人はいるのかな?
長くなりました。 続きは (o・・o)/~
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