イギリスドラマ 「エグザイル 戦慄の絆」
14日の土曜。
「面白そうな番組はないかな~?」
最近はスペシャル番組と称して 2~3時間の特集番組ばかり。(ブツブツ)
芸能人や芸人の格付けクイズや 歌のうまい~系。
そうじゃなければ 世界遺産や世界の旅番組。 大自然の山々や動物の姿。
日本国内版美味しいお店や食べ歩き。
それって たまたま行きたい国や 地方なら見ちゃうんだけどね。
デジタルになって 映像は綺麗だし 別に悪くはないんだけれど 何だか どこの番組を選んでも 同じ時間帯に 似たりよったりなんだもの~
せっかくBSが 増えたのに なんだか…ガッカリかも。
今日はハズレの日?
と…。
あ、見ぃつけた! 見たかったやつ。
WOWOW 「エグザイル 戦慄の絆」
番組の予告編を何回も 見ていたんです。 だから、見ようかな~と。
そのキャッチフレーズともいえる部分に
「父はアルツハイマーなんです。」というセリフが 出てきます。
アルツハイマーを発病している義母と 暮らし始めてから
その手の本や新聞記事が やたらと目に付くようになりました。
テレビのドラマの中に 同じような症状の人が描かれていると つい見てしまいます。
この「エグザイル」も そこが引っかかっていたんだと思うのです。
アルツハイマーって言葉に 何か弱い私。
「有能なジャーナリストだった父が 手掛けた事件は 息子のトムの出生の信じられない真実が…」そんなストーリーのサスペンスなんですよ。
イギリスのドラマなんですが お父さんサムの役者さんが スゴイ。
本物のアルツハイマーそのまんまです。
入所する前の 義母の行動とそっくり同じ。
あの頃の 自分の姿が トムの妹ナタリーとかぶってしまう。
きっと私も 近所の人から見たら あんな風に 疲れきっていたんだろうな。
トイレでトイレットペーパーを 詰まってしまうくらい使ったり、ドラマでは真冬なのにランニングとパンツで街を歩いていたけど うちは裸で歩き回ったりしてたな。
ぐちゃぐちゃの汚いご飯の食べ方や 人の話は何にも聞かないことや 勝手に居なくなる徘徊。
おんなじ、ホント。 まったく同じ。
このドラマを作った人は 本物のアルツハイマーの患者さんを抱えていて困っていたのに違いないと思いました。
もう手に負えなくなって 施設に入所させると おとなしい一言もしゃべらないお父さんの姿が…。
ああ、うちと一緒だ~。
日本の映画では渡辺謙さんが 若年性のアルツハイマーを演じたり
題名は忘れたけど「人形作家」の女の人が アルツハイマーになる っていう話の映画も ありました。
あれらも とても苦しい映画だったけど イギリスはお国柄なのか もっと現実的で
もっと 苦しい。
人間模様を大切にする国だからでしょうか?
韓国ドラマにも 時代劇「イ・サン」なんかにも 王様の認知症のシーンがあります。
「食客」にも アルツハイマーのお婆さんが出てきます。
家族を大切にする国だから そういう現実も ぼかさないのかもしれません。
本当は 韓国ドラマは カッコイイ時代物と ほんわか可愛いラブコメディが好きなんだけど。
アメリカは CSI や クリミナルマインドみたいな科学捜査物、イギリスは ファンタジーや刑事物が 面白いんだよね。
また脱線してるし m(_ _)m。
<物語>
息子のトムは 18年前に父親の秘密のファイルをこっそり見てしまい、初めて 暴力を受けます。 それで、家を出たまま 月日が流れます。
その間に 母は亡くなり父はアルツハイマーを患って 妹が介護をずっとしていました。
トムは父と同じジャーナリストになっていましたが 失業して故郷に帰ってきたのです。
父と息子の アルツハイマーの格闘が始まります。働けない妹が介護で借金があるというので父の書斎を調べてみると 支払い主不明の高額の入金が口座に…。
アルツハイマーの父親の過去の秘密を調べていくうちに 自分の出生の秘密につながっていきます。
ドラマの中でもそうですが 実際にアルツハイマーになっている状態の家族を引き取るというのは 本当に大変です。
普通の会話が通じないのです。
なので このトムのように 自分の親や義母の過去を 必然的に調べるような格好になってしまいます。
この時 幸せな人生を歩んでいてくれた人ならば 調べた家族だって 幸せです。
けれども、このドラマのように事件とか犯罪とかのサスペンスドラマのような物語ではないにしても 誰かの何十年かの人生です。
どんなちっぽけな人生だって 花もあるし、山も嵐もあったはずです。
そんな 親の本当は見せたくなかった汚点みたいなものが 垣間見えてしまいます。
ドラマの最後に トムが
「僕は 本当の父母ではなかったけれど 父も母も僕を心から愛してくれた。
幸せだった。」という言葉が あります。
息子のために どうしても守らなければならなかった大きな秘密だったんです。
いいお父さんで よかったなぁ。
そんな ドラマでした。 辛いけれど、つらさの後ろに 愛がある…。
トムの現実は 我が家の現実よりは 幸せだよね。
現実は ドラマを越えるってか~。
自分の子供たちには 「貧乏だったけど うちの両親は ちっぽけでお気楽な人生で幸せだったのかなぁ?」くらいの 軽さがいいな。
私の(過去なんて~自慢して話せるものは 何にもないけどね)やダンナの人生を探さなくっちゃいけないような病気には なりたくないよ…。
暗くなってしまったので せめて 綺麗な花でも (どうよ)
桜はまだなのに 柴桜は咲いてるの。 順番逆だよね。
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