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2012年6月14日 (木)

北京の楽しみ方~京劇

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 中国 特に北京に行ったら 絶対見てみたいものがありました。
それが「京劇」です。
北京版のオペラみたいなものですよね。
日本の歌舞伎の女形のように 旦(ダン)というのが男の人の女装です。
なにやら 不思議な高い声は 男性ですから裏声ですね。
反対に 女性が男性の役になっている劇もありました。

 
 まだ ずっと私が若かりし頃は 「オペラ」だの「京劇」だの「歌舞伎」だのという部類のものには とんと興味もなく 遠い存在のものでした。
若いうちはそんなものです。 周りにもっと刺激的な物がいっぱいありますからね~。

 結婚して信州に住むこと になって それまで自分の身近にあったもの、普通に行きたい時に行けた 図書館や映画館、市民会館が ここには何にもない…ぞ
一番近くても 松本市まで行かなくては見られない…
見たい映画が 松本にはやって来ない…
ますます「劇場」「コンサート」「映画館」すら どんどんと遠のいてしまいました。
今は 田舎でもほとんどなんでも手に入る時代になって 不便さはなくなりましたが…。
 
子供が出来てからは もっと行けるはずも無く それらは「憧れ」に変わったのです。

森の中で出来る唯一の楽しみは ビデオをレンタルすること。
子供が寝ている時間に 小さな音で観るビデオの「映画」の数々。
どれくらい見たかな~。

 ちょうどその頃 長野県でも今のスカパーの前進である「パーフェクトTV」の衛星放送が始まりました。 うちはこの辺ではかなり早く手続きをしたんじゃないでしょうか?

そこからは「スカパー」「スターチャンネル」「WOWOW」。 
あらゆるジャンルの映画を見ました。 
時代はDVDに 移っていきます。 
家にいながら 見たかった映画が見られるなんて…の日々が続いていきました。 
今は? 
もう ほとんど卒業かな。
ハリウッド映画がつまらなくなってしまったので 見たい病はすっかり治まってしまいました。
韓国ドラマ熱は まだまだ続いていますが、追っかけるほどではないです…よ。



 おっと、京劇の話でしたね。

 そんな 無差別 映画ファンだったので 中国映画も 見ていますよ。
ずっと以前に 映画「西太后」というのを見ました。
その時の中国の時代の怖さと 西太后のインパクトが強くて その西太后が好きだった「京劇」が頭の中に残りました。
その後映画「さらば、わが愛 覇王別姫」は 京劇のそのもの。
花旦役のレスリー・チャンが 化粧をすると本当に綺麗でした。
レスリー・チャンは 中国ではスーパースターです。
たしか「ゴースト・チャイニーズ」だったかな? 面白い映画に出てましたよね。


3年くらい前に見た「花の生涯~梅蘭芳(メイランファン)」は 実在の人物です。
この人は 京劇の長い歴史の中でも第一人者の花旦役者さんです。
実物の写真でも綺麗な人ですが 映画の中でもとっても綺麗でした。
映画では 激動の時代に翻弄される波乱万丈の人生です。
中国の映画は 時代背景のせいでしょうか? なぜかどれも激しくて 見ていて苦しい…のは私だけでしょうか。


 知らず知らずに けっこう京劇物を見ているので 本物の京劇を見たいと思うのは当然っていったら当然の心理でしょ?



 京劇の 演目は 毎日変わると ガイドさんが話していました。
会場は 梨園劇場
ホテルの中に 小さな映画館くらいの劇場が常設されています。
私達は 後ろ座席でしたが 前方では俳優さんと記念撮影や お茶やお菓子のサービス付きの席のようです。
日本の歌舞伎にも 同じような席があるので そういうのって万国共通なんでしょうかね。
 

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これは 私が撮したものではありませんが 同じ会場で同じ演目の映像が
見つかったので 京劇ってこんなものですよっていう見本で アップしてみました。
実際には 日本語版のイヤホンを借りると 解説が流れますので 内容はほとんど理解できます。
でも、「日本語の訳し方が ちょっとばかり 変だよ」って部分が多かった気がしますけど(笑)



rekisiwotukutta2011_京劇 貴妃醉酒與霸王別姬_
http://www.youtube.com/embed/Xiok-P2YOnQ



 ご覧になりましたか? ね、綺麗でしょう?
楊貴妃が淋しさを紛らすために お酒を呑むというお話なんですけどね。

  オペラのように 長いお話を1本上演するのかと思ったら 1作品が約15分くらいのショートストーリーを 3~4作品上演しているみたいです。
 三国志の項羽の場面とか 上の作品のように楊貴妃の話だったりします。

 剣舞あり、カンフーあり、歌ありで 内容は 面白おかしく工夫してあります。
日本だったら 宝塚(?)もしくはキャッツ(?) よしもと芸人さんのショートコント的な作品でした。

1790年乾隆帝の時代から現在まで 中国の皇帝・皇族から市民までが 広く楽しんだというのが 分かる気がします。
京劇俳優は 確かに華やかです。
花魁とかに 通じるのかもしれません。

 まだ 娯楽というものがなかった時代です。
西太后が あの大きな贅の限りを尽くして造り上げた頤和園(イワエン)で 
京劇を楽しんだ気持ちが なんだか分かったような気持ちもしますね。


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 今日は このへんで。
(o・・o)/~ 再見~! 

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