森の中には 小鳥や小動物も 住んでいます。
昨日の午後のことです。(5月19日(日))
日曜日なのに サッカーの練習時間が 珍しく午後3時からだったので ダンナとメグタは お散歩に出かけました。 メグタがお散歩に出かけている間に 犬小屋の周りに溜めてある枯れ葉の山を 掃いて片付けてしまおう
と 思っていました。
この枯れ葉のベッド。 メグタのお気に入りです。
でもね、虫もいない冬場はともかく このくらいの陽気になってくると 枯れ葉の中から いろんな虫たちが出てきて 大変なことになりますからね。
ダニやノミ駆除の お薬を獣医さんでいただいてきても このベッドを このまま放置していては なんにもなりませんからね~。
出かけると同時に 枯れ葉を取り除いて 家の周りに害虫退治の虫コロリの白い粉を 撒いておきます。 ついでに ベランダに吊るすだけで大丈夫の虫除けも吊るしておきました。 メグタがいなければ 本当に短時間で終わってしまいます。 やれやれ~
ダンナと出かけると 普通は1時間近く 歩いたり走ったりしているのに 出かけてから ほんの10分くらいで 庭にダンナの姿が現れました。 メグタも静かに歩いてきます。
「(メ・ん・)? やけに早いお帰りじゃん?」
ダンナが 予想外に小さな声で 私を呼びます。 メグタ
もやけに 神妙です。
「おい、おい。」
「どうしたの~ぉ?」
「これ、どうしたらいい~?」
って、ダンナの両手の中には 小さな小さな 思いもかけないものが 入っていました。

ねずみじゃありませんよ。 子リスです。 手の中に入るくらいの小さな しっぽの長さを入れても せいぜい20cmくらいでしょうか。
本当に小さくて 軽いんです。 その小さな子が 「まだ体が温かいので生きていると思う」と ダンナが連れてきました。
確かに ダンナから手渡されたときは ほのかに温かいと思いました。 目もうっすらと何回か開けたように思えました。
「獣医さんに連れていこう!」
「日曜の午後だぞ。 休みだしなぁ~。」
「じゃあ、とりあえず バスタオルに寝かせてあげようよ。」
「わかった。」
バスタオルに乗せて しばらく様子を見ることに。 その間に リスという記事を探して どうしたらいいのか調べてみることにしましたが 緊急の救急手当の仕方なんてのは どこにも載っていませんでした。
どうするよぉ~?
経緯はこうです。
メグタと 電柵の道を歩いていると(それだけで いつも 歩いているので大体どの辺かわかるんです)電柵の所で リスの姿が…。
「あ、落ちた。」
目の前で リスが落ちるのを見たそうです。
でも リスですからね~。 飛び降りたと思うでしょ? ふつう。
ダンナはそのまま通り過ぎようとしたんですが メグタはそこを振り返り振り返り 動こうとしなかったそうです。
あんまり 動かないので 「仕方ない」と メグタの引っ張る通り そこまで戻ると メグタは電柵の下の方に 猿か何かが破いた穴があいていてそこから中に入り 大急ぎで口に何かをくわえて帰ったきたそうです。
それが「この子」でした。

見るからに 弱ってしまって しばらくして 小さい口を開いたので 水を一滴あげました。
「水はまずいんじゃないのか? 死に水って言うじゃないか?」
「でも、気を失っているだけなら お水で目を覚ますかもよ。」
それは 良かったのか駄目だったのか 今となってはわかりません。
電柵は猿を防ぐために今から10年くらい前に 穂高町だった頃に設置されたものです。
当時はぐるりと張り巡らされていましたが 現在は電柵のあった山も 業者が分譲地を何ヶ所も開発してしまったので 今は電柵も約半分は外されて 電気も通っているのかいないのか…疑問符がつく状態です。 なぜなら 猿達は初めっから電柵なんかへとも思わず 何処へでも やって来ますからね~。(たくましいわ)
だから メグタがくわえて来たという話を聞いた時には 「ヤバイ、噛み付いた
」と思ったのですが 子リスを見た限りでは 外傷はまったくなく ダンナの話ではそっとくわえて来たそうです。
でも 赤ちゃんリスにとっては メグタは凶暴なキツネと同じに 思えたかもしれません。
もしかして「怖い。僕死んじゃうんだ~!」と ショックで心臓が止まっちゃったんじゃないのか~?とか。
ただ、気を失っているんじゃないのか?とか。
いろいろ 考えてみます。
でも、リスって元気なら すばしこくってカメラに写すことだって 難しいんです。
そんなリスが たとえ子リスだと言っても そんなに簡単にメグタの口の中にくわえられるはずがありませんよね。
とすると、この子は 電柵で感電したというのが真実なんじゃないのかな?と思います。
30分くらいすると 温かかった体が冷たくなってしまいました。
この小さな赤ちゃんリス「チップ君」は 固く完全に天国へ旅立ってしまったのでした。


小さなリスでも ちゃんと耳にはフサフサ毛が ちゃんと生えていました。
体と同じくらいの長いしっぽです。
そして 本物のリスの 小さな前足の内側です。
リスの前足って初めて見ました。
ほとんどの人が 前足の秘密を見たことないでしょ?
長くて鋭い爪の他に こんな風に2本の硬い大きな歯のような形の 爪がありました。
これがあるおかげで リスは頭が下の方向に つまり逆立ちでも 木を降りていけるんですね。

メグタが お家に連れてきて 助けてあげたかった子リス君。
ごめんね。 助けてあげられなかったよ。
そのままにしておいてあげた方がよかったかな?
「でも、狐か鷹なんかに食べられちゃうんだぜ。」
「お母さんリスが 連れて行かれて泣いてるかも…?」
「埋めてやろうか?」
そんなわけで 庭の「さくらんぼ」の木の下に 埋めてあげました。 この木には毎朝 たくさんの小鳥がやって来て ピーピーやっています。 きっと寂しくないでしょうからね。
これだけじゃ なんだか寂しすぎますよね。。゜゜(´□`。)°゜。
だから もし元気だったらこんな姿だったんだろうなーと思わせる 可愛い動画を
YouTube からお借りしました。
可愛い「チップ君」を忘れないように 載せてみました。
ホンドリス http://youtu.be/NVikzaPNyiw
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