木こり
森の中に住むということは 「こういう事態も起こりうる」ということです。
って、まぁ 普通は ありえないよね~(笑) こんな話をどうぞ。
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この大きな木。 白い花がもうすぐ咲きます。 名前は チョットわかりません。
いったい何ごとか…って 木登りの訓練じゃありませんよ。
うちの庭の木です。 直径が庭の中で 一番太いのでは と思われます。
この森に引っ越してきた時 まだ この森に住んでいたのは 梟(ふくろう)や ホンドリスや キツネくらいでした。
この木 初めっから 巨木だったわけではありません。 それに何処かから植樹したわけではなく 初めから ここに生えていた木なのです。
こうなることが分かっていたら もう少し 庭の真ん中に移しておくんだったな~と後悔すること しかりです。
当時は ひょろひょろやせっぽっちの 若木で背丈は1m50cmくらい、直径は両手でクルンと包めてしまうくらい10cmほどもなかったような記憶があります。 幹が桜に似ていたから残しておこう~と 家の庭に数本 似た木が残っています
当然まだ お隣も住んではいなくて このちっぽけな木が 20数年でこんなに大木に育ってしまうとは思いもしなかったのであります。
こんなに大きく育ってしまった原因は 私なりに考えると 我が家とお隣のこの部分には お隣の浄化槽が作られています。 今は町中は整備されて上下水道が通っています。
でも、森の中のこの地位域には 下水道は通りません。
当時 穂高町と呼ばれていたこの地区は 「わさび」の栽培のために 以前から水をとても大事にしていますから その当時でも浄化槽の設置には特に厳しいものでした。
各家庭の浄化槽で濾過された水が 地面から流れ出していくわけです。
その一番の排水口から流れ出た水を肥料として グングン大きく成長したのではないかと 思われます。
同時期に同じ大きさだったはずの ほかの場所の木々は まだこの木の半分にも満たない大きさですからね。
先日、お隣のオジサンに 「申し訳ないんだけれど 木の枝払いしてくれないかな?」と言われました。
この大木。
困ったことに 我が家とお隣の境界線に生えているのですが 南側にあるお隣の方向にどんどん伸びていってしまいました。
この数年で お隣の屋根の上まで葉っぱを大きく広げていたようです。
大きいだけならまだ許せるんだけれど 2010年あたりから 安曇野地方に竜巻のような 強風が吹くようになりました。
その雷を伴う竜巻のような強風は 北アルプスに沿って 轟々と何時間も行ったり来たりするのです。 以前の記事でも書きましたが 赤松がその竜巻の風で捻れて バキバキ倒れる状態が 続いてとっても怖いんです。
「怖い~」と思っていたのは うちだけじゃなく お隣も同じだったらしく 先日の強風では この大きな枝が 屋根をバンバン叩く事態が発生したんだそうです。
「それは 大変だ~!」
という訳で ダンナが 枝払いを行うことになりました。
そうなんです。
「次に強風が吹く前に 取りあえず 大きな枝だけでも切り落としておきたい。」ですよね。
木って 下から眺めている時には 大きさがよく把握できませんよね。
「大きいなぁ。」というのは はしごを登っているダンナの大きさと比べたって 一目瞭然。
横に伸びている枝の太さも その辺に生えているクヌギの下草よりも 太いんです。
チェーンソーやノコギリの使い方は 職業柄得意なんですが~木の伐採…つまり 木こりとなると
「だいじょうぶなのぉ~?」と 思っちゃいますよね。
若かりし頃は 自宅を作る時に 家の周りの木こりから 自分たちで全てやったとはいえ あれから時間がずいぶん流れて 当時の私たちの年齢を越えた息子だって チェーンソーすら触ったこともなく ましてや木こりなんかしない時代になっています。
ロッククライミングのカラビナやロープを利用して 屋根に落とさないように 一本一本を切り落とす作戦を練りました。
山仲間と 大町の練習場で クライミングの練習をしている成果が こんな所で役に立っています。
「お~い、ロープを引っ張ってくれ~。」
とか 木の上で叫んでくれますが 下からは大きく育っているその辺のたくさんの植木で(こちらはお隣さんが植えたものです。 この木も植樹した木なのに 何十年も昔から植えられていたように大きく枝を広げています。)ロープがどこに 引っかかっているのか探すのに一苦労でした。
こんな風にして 一日に2~4本の大きな枝を 伐採しました。
大きな木の中のほんの数本ですが 人力で伐採するというのは とてつもなく大変な重労働に思えます。 取りあえず 風が吹いても屋根には当たらない状態になりました。
凝り性のダンナは もう後 数本は切りたいと 話しています。
近所の友人宅は 2010年ぐらいに 木の頭打ちをしました。
その時 うちもやるぞ~!と 話だけで終わったのですが その時には今よりずっと木が小さかったように思います。
うちの周りの唐松は その当時でも大きな木でした。 戦後に植えられたという話も聞いたことがありますので 樹齢約60年以上っていうことか?
ということは この巨木はまだ30代の若者の木ということになります。
どこまで育つ~
本日の仕事は 無事終了。 見よ、この晴れやかな笑顔 V(*´∀`*)V
木こりも もちろん大変なんだけれど 後片付けだって大変なんですよ~
(○`ε´○)
いっつもやりっ放し。 いいとこ取りなんだから~
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コメント
お疲れ様~
。
て強く言われたので人を頼んで何とか切り倒しましたがこの木は水分が多くたいへんだったとか
。しかし思わぬところでザイルが役に立ちましたね
。
我が家でも先日 ヤシの木に似たシュロの木が2階の屋根近くまで伸びて、台風の時とかは自宅はともかくお隣に倒れてもたいへんなので困ってました。ロープを付けて自分で切り倒そうと考えましたが、家人が危ないから止めてくれ~っ
投稿: 山の風 | 2013年6月15日 (土) 19時10分
シュロの木は 昔 通っていた小学校の玄関先に植えてありました。
あの頃はとっても珍しい木だったので そんなに昔のことなのに覚えていました。
今でもあるのかは 不明ですが…。
温暖化を超えて 温帯化している近年は 木も巨大化するんでしょうかネ?
山の道具は丈夫で安心 田舎暮しの味方(特にダンナの)なんです(=^0^=)
投稿: うっちゃん | 2013年6月15日 (土) 20時57分
こんばんは~初めまして。
木こりのお話興味津々w
主人の実家も山里で大きくなりすぎた木に手を焼いています。
今では気を伐採できる人も少なく、強風の度ハラハラです。
ご主人が木こりになってくれるのでポエムのうっちゃんはいいですね(=^・^=)
投稿: マコ | 2013年6月15日 (土) 21時39分
初めまして~コメントありがとうございます。
やっぱり 大きくなりすぎた木で 困っているお家は多いんですね。
業者さんに頼むと 木が一本でもビックリするような金額を請求されてしまいますよね。
だからといって木は年々一気に大きくなってしまい 放ってもおけない…。
うちだって やっとですよ。
俺が切るから~って言い始めて何年経ったことか…。
必然的に急いで切らなくっちゃならない状態になって重い腰がやっと動きました。
ついでに 他の木も枝を下ろしてくれるといいんだけどなぁ~と期待していますが
さて どうなるでしょうね~。
投稿: うっちゃん | 2013年6月15日 (土) 22時32分
我が庭にも、白木蓮、のむら紅葉がありましたが、私が切り倒しました



切った跡地は、畑にしましたが、根っこがねえ・・・
切った木は、ゴミ集積所に出したら持ってってくれなくって、また又細かく切って出し、やっとかたずきました
これからは大きくなるような木は、植えない事にしました
投稿: 姉さん | 2013年6月16日 (日) 07時33分
そうなんですよね。
植える時って その苗がどこまで大きくなるのかなんて想像も出来なくて
綺麗に花が咲いたらいいと思って植えてしまいます。
木の方が人間よりもずっと長生きなんだということをすっかり忘れていますよね。
手に負えなくなって切ってしまいますが
そう考えるとやっぱり人間って自分勝手なんでしょうね
┐(´-`)┌
投稿: うっちゃん | 2013年6月16日 (日) 09時30分