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2013年8月 9日 (金)

猛暑だね。

 朝顔 の花が咲き始めました。 
近所の友達が毎年 朝顔の苗を数株分けてくれます。
気持ちいいほどの 鮮やかなブルーの花が毎朝 咲くのです。 
去年の朝顔の種が こぼれて落ちて 芽を出した痩せっぽちの小さな苗と違って 半日日陰の 我が家の軒下でも 大きな青空色の花を咲かせてくれます。 
窓越しに朝の光を浴びた薄い青い花びらの清々しさは 朝一番から堰を切ったように鳴き始める蝉たちの 煩わしいほどの喧騒に 負けません。  

 「今日も暑そうだなぁ~。」というけだるい空気を 和らげてくれているみたいです。 



  

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 8月6日。広島原爆記念日。 8月7日。暦の上では 立秋 でした。 
8月8日。そして 昨日も今日も 猛暑。 35度越えが続きます。 
そして 明日8月9日は 長崎の原爆記念日。 
日本の8月は 原爆記念日終戦記念日が わずか10日間で 次々と開催されます。

 疑問に思っていることが あるんです。
 小中学生の子供が 家族やご近所にいないと 最近の教科書事情も全然見えてこないのですが 最近の教科書では 日本国憲法第9条は平和憲法だと 私たちの時代は学習したのですが 今の子供たちはどのように教えられているんでしょうか?


広島や長崎のたくさんの原爆被害者や各地の戦争被害者の犠牲によって 日本は戦争はしないという憲法第9条は作られたはずなのに
最近の自民党の話しぶりでは 改正されてしまいそうな暗雲が漂っています。

 こんな重大な問題を 国民は自分で賛成か反対かを 直接 国民投票できないんでしょうか?


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 先日 韓国へ旅行した際に 同じツアーで一緒になったオバさまが 同じテーブルになった時に話されていました。

 「あなたたちは(私と妹に向かってです)第9条は 改正した方がいいと思いますか?」

戦争と憲法第9条。 
まさか そんな時に そんな話題が…!と思いながら 彼女の考えを聞きました。

 「自分の国は 自分で守るべき」というのが彼女の基本的な考え方でした。

 「中立国のスイスでさえも自分の国を守るのは 自分達だとスイスの国の軍隊を持っているのよ。 責められてきた時に誰が守ってくれるのよ?」

 「だから 第9条は今のままじゃ 使えない法律なのよ。」

と、切々と力説されました。 彼女は憲法改正に賛成の考えだったんです。


 

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 妹はその話に 共感したようですが 私にはどうしても納得できない何かが引っかかります。 自分で守るという当たり前の事のように思える言葉の中には 何かものすごい危険な因子が見え隠れしています。




 「第9条を改正しないと 自衛隊が 自分の国を守れない」と いうのはなんか違う気がします。
外国に攻めることが出来るようになるというのは もう自衛隊ではありません。
それは 世界的に「軍隊」と呼ぶのでは ないのでしょうか。
軍隊になったら 徴兵制度は 軍としては当たり前という風潮になるような気がします。


 「憲法改正で 少しずつなし崩しになって 自分の息子が徴兵制で戦場に行くようになったら嫌なんです。」と 私は正直に 話しました。

 「ばかね。 日本政府もそこまではいかないわよ。」と 彼女。
 「自衛隊が守ってくれるわよ。」




 本当にそうでしょうか? 
取り越し苦労的考え方ですか? 

 私はそうは思いません。 

例えば 原子力発電所の廃炉。 
原発反対運動が日本中で起こっても 反対意見が国民の大半であっても 福島原発は危機が収束していなくても 原発を日本中に建設した自民党に戻ってしまった日本政府は 責任転嫁の東電と共に 強硬に原発再稼働を推し進めようとしていますよね。

今後 あの原発事故で 避難した人々に後遺症が出てくる可能性だって 否定できません。 福島の放射能汚染は まだ解決した訳ではなくて 現在進行形です。 何かが起こってから考えればいいという今までのやり方では あまりにも無責任です。 目の前に 放射能という目に見えない危険があって それを無にする解決策が全くないにもかかわらずです。
それなのに 私たちの声は 何事もなかったかのように全然届きません。

それと同じように 一回動き出してしまったら 憲法改正は 都合のいいように改正されて 日本国民が何百万人反対しても 悪い出来事 つまり「大惨事」「戦争」が起きて多大な犠牲者が出るまで突き進んでしまうという可能性が ないとは否定できません。

 イランやイラクの戦争の時のように 日本人だけが戦場に行かなくてもいいとは アメリカ人が思ってくれるはずもないと思います。
考えすぎだと 否定できますか?

 

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 原爆の日の広島市長さんの凛とした主張。 拍手です。
それに引き換え 日本国の代表である阿部総理大臣の なんともボヤけた言葉。
それもそうでしょう。 あそこに居るであろう28万人の原爆の被害者の御霊が 原子力発電所再稼働や 第9条改正という話を推し進めている張本人の阿部総理大臣を見つめているのですからね。
頑張っている広島や長崎の人々の 辛い体験の話を 国の長たる人はちゃんと聞いて受け取って 行動して欲しいと思います。


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 こんなに一日 動くだけで汗まみれの猛暑ですからね~。
8月の妄想は こんな風に いろんなことを考えてしまいます。

暑いからね~。 (##゚Д゚)イライラってする瞬間も 多いかも…。



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コメント

何時も自然あふれるブログに敬服しています。
今回の憲法改正論議は、もっと国民全員が真剣に向き合う
問題です。当然ですが賛否両論があってしかるべきですね。純粋に考えると日本国憲法は、敗戦により米国主導で草案されてつくられたものです。
戦後、日本は平和と経済力を得たのは、もちろん日本国民の努力ですが、米国の傘の下で守られ繁栄できた事も事実です。外交的には東西冷戦で米国の国防上日本を守ると言う大義名分もあり、特に沖縄を犠牲にして前線基地下したのです。不幸な事に未だに米軍基地内は治外法権で言ってみれば占領状態なのです。
東西冷戦が終わり、現在新たな脅威として中国や北朝鮮が
台頭し、さらに世界的なテロ組織等が問題になっています。残念ながら、常に戦争歴史、領土問題によって挑発を
受け続けているのも事実です。さらに覇権主義の疑念があり国家間の信頼がゆらいでいます。
米国は自国益を考えて日本を守るかこの先わかりません。ましてや日本のために戦っているのに、日本は全く支援できないとなれば米軍人も考えるでしょう。また日本は金の支援のみで汗をかいていないと批判され、イラクに自衛隊を派遣するはめにもなりました。
その都度憲法9条やそれに関わる憲法解釈で何とかごまかしてきたのです。
以上のような経緯や現在の国際情勢から、見直す時期に来たと思います。
*小生は、米国とは対等な同盟関係を結ぶ事
 中国や韓国とは、歴史、領有問題をお互いが正しく認識 し政治問題化させず民間交流を重ねていく事
 ・その上で、日本国憲法はどうあるべきか、急ぐことで  はなく国民が考え理解していく機会が必要と思いま   す。

投稿: 能活マン | 2013年8月 9日 (金) 11時03分

3男児の母として
うっちゃんさんのご意見にとても共感できました…
自民党に圧勝してほしくなくて
意見の言えそうな政党に入れたりもしてのだけど、
こんな声は小さすぎて届かないのでしょうか
とっても怖い今の日本です
どうしたら守れるのでしょうね…

投稿: と~まの夢 | 2013年8月 9日 (金) 11時18分

脳活マン 様。
コメントありがとうございます。
私も同感です。憲法を決めた時は戦後の混乱した時代で アメリカや世界の国々の強い視線が
日本を見張っていたから 当時では平和という目標がきっといい法律だったんでしょうね。
今や たった68年で、世界状況がどんどん不安定になって 尖閣諸島などの一発触発してしまいそうな
不安は ニュースを見ていても伝わってきます。
こんな半分脅迫されているような状態の 今の時期に改正されるのは目には目を的で逆に「不安」でしかない気分です。
やられたらやり返す…それが ほんの些細なことでも戦争の始まりですよね。
日本では当たり前の常識が 他の国では通じない、反対にどこかの国では当たり前のことが日本では通じない。
そんな 本来は通じなくて当然のことが 通じないからといってみんな一緒にしようとしてしまうからたくさんの軋轢が出来てしまうんでしょうし。
憲法改正は日本のためだけじゃなくて政治家や諸外国のたくさんの思惑が絡んでいる気配がします。
過去60年もの長い間 アメリカのいいなりになってきた日本が 今回の改正を上手に切り抜けることができるのか?
TPPでさえ後手で今後が不安なのに…。
そうならないための予防線すら また「想定外」で済ましてしまいそうなのが怖いんです。

投稿: うっちゃん | 2013年8月 9日 (金) 11時49分

と~まの夢 様。
そうですよね。
日本中の男の子を持っているお母さん方は そこの所をハッキリ言わない政府を信用してはいけないんだと思います。
日本国憲法として「明日から徴兵制度が始まりますよ」
と言われたら「どんなに反対。嫌だ。」と思っていてもそれはもう一市民の力ではもうどうしようもない事態ですもんね。
当然のように 改正と話している政治家たちは 自分たちは絶対に軍隊や戦場に置くことはないであろう人たちばかりだし このままスルッと決まっちゃったら なんだか怖いね。

投稿: うっちゃん | 2013年8月 9日 (金) 16時30分

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