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2014年2月13日 (木)

入院・手術 なのね。

 入院が決まって 病室に案内された時 看護師さんがエレベーターの中で 非常に恐縮されています。
なぜかというと 緊急だったので ダンナの入る病室は女性の部屋で 他の患者さんは70代から90代までの認知症のお婆さん達なのだそうです。 

 「他が空いていなくて 特に夜とか かなり出入りが煩くて 申し訳ないですね。」
 「いえいえ、全然大丈夫です。」(ダンナ)

 入院、翌日手術ともなると 病院に提出する書類を 「書けるものは即書いてください。」状態になります。 前日家に帰されたから 今日も入院するとは家を出る時には全く考えていなかったので 荷物はなるたけ身軽にと ダンナのいつもならいろいろ詰め込んでいる万能カバン、それを持っていれば いつでも出かけられる大きなカバンは当然家に置いてきていたので 印鑑すら持ち合わせていませんでした。 
ベッドに 次々と看護師さんが 入院の案内や持ち物、提出書類、手術の同意書やら連帯保証人の説明やらをしにやって来て下さいました。

 「明日 12時に手術予定ですので その前までにこれらの書類を準備して提出してください。」
 

 「明日は右ひじの手術です。 何事もなければ肘の方は明後日(金曜日)の退院という事になります。 ただし、○○さんは腰も圧迫骨折をなさっていて 腰専門の先生に直接見ていただいていないので 金曜日に見ていただいて帰ってもいいというOKが出たら 退院ということにさせていただきます。 コルセットが必要かどうかもその時に話されると思います。」
 「わかりました。」



 ダンナはそこで 病院の早い夕食の時間になってしまったので 私は 入院用のバスタオルやタオル、歯ブラシ、歯磨きやコップなどを ディスカウントショップにお買い物に出かけました。 「自宅でお使いの物で結構です。」と言う注意書きが入院案内書に書かれていましたが ここから往復するのは約2時間、それからまた自宅へ…なんて無理。

 引き返して 19時には正面玄関が閉められてしまっていたので 救急外来口から病室に小物を運んでおきました。
ダンナは トイレ以外は絶対安静と看護師さんに言われて ベッドに横になっていました。



 この日も結局家に着いたのは 9時過ぎ、お昼に買って残したパンとお稲荷を食べて
真っ暗の中 ライトを点けて メグタのお散歩をしました。
メグタは 今日も一人取り残されて ものすごく怒っていました。 でも。一緒に持ってきたチキンバーガーを食べ終わった頃には べったりしてきました。

 「ごめんね。 これから 明日の準備で忙しいんだ。」

息子にメールをして 連帯保証人になって貰ったり 書類を書いたり 着替えを用意したり…。

 放っておかれたメグタも 犬なりに いろいろ考えます。 ボールを持って来たり 青って呼んでるオモチャを運んで来たり…。 明らかに遊んでよ!って言ってるメグタを無視して いろいろメールや電話で連絡していると

 「ガルル~!!」

自分の尻尾を 噛んでぐるぐるまわりを始めてしまったメグタ。

これをする時は 怒ってるんだぞ~!のポーズです。
ごめんね、淋しいね。 でもこんな事もあるんだよ。 手術だからこれをやっておかなくっちゃ駄目なんだ~。 後 2日我慢してね。

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 さて 2月6日(木曜日)

 朝から役場に寄って 減額申請とかの用紙をいただいてきました。
それから 病院へ。


 ナースステーションで必要書類を渡して 病室へ行くと 手術着に着替えたダンナがベッドで横たわっていました。 

 「腹減ったぁ~。」

 私の顔を見ると 開口一番そう言いました。
点滴をしていましたが 朝6時から 水分も食事も禁止されているので この点滴は「食塩水」だと ダンナが言っていました。

 「もう、家に帰りたいよ。」と。 昨日入院のたった一泊目ですよ~。 これから手術だというのにです。



 しばらくすると 看護師さんがやって来て
 「申し訳ありません。 緊急の手術が入ったので 手術が3時頃に 変更になりましたので それまでお待ちいただけますか?」

 そうなのよね。 ここは救急病院。 命に別状のないオペは 緊急が最優先で後ろにずらして手術をするんだよね。 ここに来てから待つという事にだいぶ慣れました。


 腹ペコのダンナは 朝から食べ物を口に入れていない…という事はぁ~ (;´Д`)。
痛み止めの薬が 約6時間~8時間なので 12時に手術ならば痛みもなくスムーズに…のはずだったのですが 薬が切れてきてしまいました。 ちょっと辛そうね。


 2時50分に手術室へ案内してくださる看護師さんがやって来ました。 女優さんの水川あさみさん似の可愛らしい顔だけでなく 話し方のさっぱりしたイメージも重なっています。
って 「綺麗な看護師さんに連れていかれてよかったね(笑)」と、冷静な私は ストレッチャーと一緒に 素敵な看護師さんも移動中に観察できたのですが まな板のダンナはそれどころじゃなかったかな?

 

 「ご家族の方もご一緒に 手術室の入り口まで ご同行お願いします。 手術中は病室かディルームでお待ちください。 終了したらすぐご連絡します。」

と、説明されてダンナは手術室のドアの中に消えていきました。

 「頑張って」


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 ここは 相澤病院の 待合室のひとつです。 前回の記事のコメントに ゆん父さんが「相澤病院って オリンピック選手の小平選手のいる病院ですか?」って書かれていたのですが  まさに その病院です。 ここは 嵐の櫻井翔くん主演の「神様のカルテ」の中にも登場している病院でもあります。

長野県の中信地区では 一番最新設備の整った救急病院です。
 なので 屋上にはドクターヘリがやって来ます。 ということも耳だけで知っていたことです。


 ダンナの手術が始まって ディルームで時間をつぶしている約2時間半の間に このドクターヘリが2回も到着しましたよ。 ディルームの窓からはちょうど屋上に到着する瞬間が見られるんです。 ディルームには 5、6人の人が テレビを見ていたり 家族の面会に見えたりしている姿が見られましたが 私みたいに窓に飛びつく人は いませんでした。
私って もの好きなんでしょうか? 他の方はもう見慣れているのかも。
あ~あ、デジカメの調子が良ければ ドクターヘリのアップの写真が撮れたのに…カメラはズーム機能が壊れています。 (;´Д`)。。残念…


 肘の手術ですからね。 命にかかわらないので こんな風にヘリコプターなどを眺めていられる余裕もありますよね。


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 ディルームには こんな木版画の展示もされていました。



 待っている間に 娘や息子からメールがたくさん届きました。 Aちゃんにもいっぱい励まされました。 本当にありがとうございました。


 手術が終わって ダンナは無事に帰ってきました。
もちろん 始めから 成功に決まっていましたが…(笑)


 そうそう 先生に手術前に 「全身麻酔になさいますか? 局部麻酔になさいますか?」と聞かれていたダンナは 局部麻酔を選択しました。 局部だと 終了後に即食べ物や水分を取っても大丈夫ですと説明を受けたからです。 
自分のベッドに着くと 隣のローソンで私が買って来たシュークリームをぺろりとたいらげて スポーツドリンクをぐいぐい飲みました。 「山に行った時でもこんなに腹ペコになったことはない」んだって。



 担当の先生からの説明は 手術中も頭の上で見えるモニターで自分の手術中の映像を見ていたので自分で聞いてきたそうです。

 「肘ってのは切ってもほとんど血が出ないんだぜ。」
 「ふーん。」
 「25ミリのボルトが3本も入ってるんだぜ。」
 「ふーん。」って 子供の会話か?!



  手術が終わったのは5時半過ぎていたので 看護師さんの説明が終わったら もう夕食の時間です。 
 
 

 「俺は何時間ぶりのごはんかな~?」

 私は食事が来る前に 退院の準備のために早く病室を出たのですが 右手の使えないダンナには 看護師さんがちゃんと「おにぎり」のメニューにしておいてくださったそうです。 さすがですね。
でも もっとすごいのは、ダンナです。 フォークもついていたんですが 左手ではうまく使い切れず 最後は手づかみで食べたんだそうです。 5歳児みたいだね。 
 




 帰りがけに
  「こんな元気な患者さん、きっと明日退院ですよ。 お会計の準備をしておいてくださいね。」と ナースステーションで声がかかりました。

 「ですよね。 ありがとうございました。」

 入院の大体の金額をうかがって 1階へ向かうエレベーターに乗り込みました。
今日も待つだけの長い長い病院の一日が 終わりました。
駆け足みたいな入院と手術。 きっと 家に帰ったら うるさいだろうな。 
それでも 明日は退院出来ると いいなぁ。 1週間くらい入院してくれていた方が本当は楽だろうけど…。



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 役場に行くと必ず立ち寄る穂高神社。 ちゃんと無事をお祈りしてきましたよ。
ご利益はあったでしょ。
そしたら こんなものを発見しました。 「健康長寿道祖神」と言う立て看板がありました。
安曇野にはステンレスで作品を作っている芸術家が住んでいます。 その方の作品と思われるステンレス製の道祖神のようです。 そこには「長野県が日本一の長寿の県になったこと」が記されていました。 ふ~ん、なるほど。 でも ちょっと これって道祖神なのぉ?…って気もする。


 

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コメント

こんばんは~
手術成功おめでとうございます。
ダンナさんは勿論、うっちゃんさんお疲れ様です
まだ今から大変でしょうが、一先ず良かったですね
しっかり直してください。

最近、ドラマのロケ地が長野・山梨・静岡が多いですね
特に松本周辺はよ~く出てくる。北海道の設定で八ヶ岳
の原村辺だったりして…神様のカルテ見てましたよ

メグタくん!大変な時だから分かってあげて(^_^;)

投稿: ゆん父 | 2014年2月14日 (金) 00時02分

こんばんは。
あれよあれよという間に無事に手術終わったようで良かったですね
慌ただしかったかも知れませんが、こう言うのは早いに越した事はありません。
術後はしばらく無理はできませんが、旦那さんは元気だから動いちゃいそうですね
うっちゃんさん、お疲れ様でした

投稿: 山の風 | 2014年2月14日 (金) 20時03分

 ゆん父 様。
ありがとうございます。
私の脚の整形外科の病院とは 全然違うタイプの入院・手術だったので 最初は新幹線と鈍行くらいのギャップがありましたが これはこれで素早くてよかったです。
一日ずれていたら大雪で この速さでは退院出来なかったですもんね。
メグタもやっと落ち着いてきました。

投稿: うっちゃん | 2014年2月14日 (金) 21時22分

山の風 様。
ありがとうございます。
ラッキーなことに なぜか雪の合間をぬって入院・退院・通院が出来てます。
先週と今週は史上最高の大雪なので 除雪車さえ降り始めの日には間に合わないくらいなの。
2月なので雪が降っても仕方のない季節なのですが、こんな日には なるたけお出かけしたくないですね。

松本はほとんど雪なんて積もらないので町の中が雪の塊で 車が渋滞して大混乱です。
いつでも混んでいる町なのに ますます渋滞しています。(困)
東京や横浜などは 慣れない雪でもっと大変そうですね。
もう雪はいらないよね~最近のご近所の合言葉みたいになってます。

投稿: うっちゃん | 2014年2月14日 (金) 21時54分

こんばんは!
無事に手術が終わり良かったデスね。
ご主人もお元気そうですね。
お疲れさまでした。ぐっすり休んで下さいね。
めぐた君も安心しますね。^-^

投稿: happymaron | 2014年2月15日 (土) 23時04分

happymaron 様。
いつもコメントありがとうございます。
退院したのが大雪が来る前で本当によかったです。
でも 元気な怪我人は私がそんなことやっちゃダメって怒っても めちゃくちゃやっています。
それで毎日喧嘩、ケンカ。(#゚Д゚)y-~~イライラ
メグタはいたずらだけどダメって叱ると止めるのに
こっちは一瞬だけ止めて またするのです。
一か月安静って一番最初に先生に言われているのにです。
あ~あ、看護婦さんならきっとハイハイっていう事を聞いていたと思うのね。
なので こっちがちっとも休めません。困ったもんです。
ε-( ̄ヘ ̄)┌ ダミダコリャ…

投稿: うっちゃん | 2014年2月16日 (日) 15時30分

無事、手術が終わりよかったですね
入院・手術の手続きって大変ですよね
昨年の夏に息子の手術でバタバタだったので
(でも全身麻酔だったので、ちょっと大変でした)
早く良くなりますように
大変ですがメグタ君と頑張ってください。

投稿: genburu | 2014年2月16日 (日) 23時28分

genburu 様。
病気や怪我は 自分の日常以外の所で突然起こる事が多いので 気分的にも本人も家族もバタバタになりますね。
もう息子さんは完治ですよね。よかったですね。
我が家の元気な怪我人は 動き出したくてうずうずしていて困ったもんです。
小姑みたいにうるさくて もう~早く治ってほしいです。
ずいぶん前に 夫は元気で留守がいいってCMがあったけど まさにその通りの心境なんです(笑)。

投稿: うっちゃん | 2014年2月17日 (月) 16時56分

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