« 安曇野 花だより ② | トップページ | 安曇野 花だより ④ »

2014年4月18日 (金)

安曇野 花だより ③ 拾ケ堰 編

 4月17日。(木曜日)

天気予報は 曇りマーク。 でも 気温は今シーズン最高の20度越えになるそうです。 この陽気で蕾だった桜も 一気に満開になりそうですね。
その上 週末には お天気が崩れるとのこと。 
その証拠に朝から森には猿の気配がするようです。  
こんな日のメグタ∇・ω・∇は 大忙しです。 家を何回も出たり入ったり…。



 雨が降ると やっと咲き始めた桜が散ってしまうかもしれません。
だから 今年は歩いてみたいと思っていた 「拾ケ堰(じっかせぎ)」に出かけてきました。




Img_1328_2         
                               クリックすると大きくなります。↑


 快晴ならば ここから常念岳が綺麗に見えるはずなんですが…。 ぼんやり霞んでいますね。 観光パンフレットにはなれなくて 残念~でした。



Img_1379_b
                                クリックすると大きくなります。↑


 「拾ケ堰」 ______________________________

拾ヶ堰(じっかせぎ)は、安曇野を流れる灌漑用に作られた用水路(堰)である。
正式名称は、拾ヶ村組合堰。この堰は、奈良井川(松本市島内)から取水し、梓川を横断し、更に大屈曲しながら、烏川(安曇野市穂高)に至る約15kmの用水路で、安曇野における最も大規模な用水路である。疏水百選にも選ばれている。

安曇野は、扇状地であるため地下に水がしみ込んでしまう乏水地域である。そのため安曇野は古くから農業用水に恵まれず、柏原村、吉野村の庄屋などが拾ヶ堰の開削を計画したものである。
 ___________________________________


 上記は Wikipedia から引用させていただきました。



 といっても 安曇野市は結構広いんです。 安曇野市に住んでいると「拾ケ堰」という言葉は 子供たちが小学生になると「安曇野の歴史」のような社会見学で 必ず学習するので なんとなく耳にはしますが 他県から移り住んだ私のような ゆるい親には その実態は…という話しになると 「ごめんなさい!」というくらい 不勉強なんですよね。m(-‿-)m もっと 子供たちと一緒に 歩いてみたりすればよかったなぁ~と今頃思っても あとの祭り。 子育て時代には忙しいうえに興味も薄い時期ですよね(笑) 

 でも その15kmにも及ぶ用水路を地元の人々の力で掘り続けて今の豊かな安曇野があるんですね。
地図をご覧ください。

拾ケ堰の地図http://mapbinder.com/Map/Japan/Nagano/Azuminoshi/Jikkasegi/Jikkasegi.html 


 私が知っているのは 上の地図の写真マークをクリックすると 載っていますが 穂高のほんの一部分だったのでした。
今回 歩いたのは 一番 拾ケ堰で有名な場所、豊科地区の平成橋までです。

Img_1314

 豊科南小学校付近の拾ケ堰↑から スタートしました。(先ほどの地図上では③の南部公園を少し過ぎたあたりです。) 
遊歩道として歩きましたが 本来は自転車専用道になっています。 
堰に沿ってたくさんの桜が植えられています。 水辺だからでしょうか、我が家の周りより 開花している桜の木が多くて 今が見頃、本当に綺麗です。 
きれいに整備されていますが 歩いている人はほとんどいなくて メグタを連れていても大丈夫! v(^0^)v


Img_1319

              クリックすると大きくなります。↑↓

Img_1321_b_2


 お花見散歩は 気持ちいい。 


Img_1316

Img_1326


Img_1403_b
               クリックすると大きくなります。↑


Img_1333



途中、国道47号線を渡り 1時間に数本しかないJRの電車が通り抜けていくのを眺めながら に沿って歩いて行きました。
 拾ケ堰の水はたっぷりと、ゆったりと流れていきます。


Img_1342

Img_1345
              クリックすると大きくなります。↑

 緩やかに流れる水面には 気持ちよさそうに泳いでいる 水鳥たち。


Img_1346




 歩き始めて約15分。 平成橋が見えてきました。
大きな桜並木と色鮮やかな芝さくら。 柳の新緑が目に飛び込んできます。

 平成橋には 車で横づけ出来るので     ベンチでお花見をされている方や 桜を撮影されている人が たくさんいました。

Img_1356
              

Img_1397_3
               クリックすると大きくなります。↑




 拾ケ堰の 水面を見ていると不思議な気分になります。 
写真ではわかりませんが 水が山の方に緩やかに流れているんです。 
普通 水は上から下へ流れます。 だからこの堰の水も山から下流へ流れていると思ってしまいがちなのですが この堰は田んぼに水を引くための用水路です。

 江戸時代1799年から構想が始まり、1849年に拾ケ堰船が開通するようになるまでに50年間もかかって作られた壮大な用水路なのです。
標高570mの等高線に沿って作られているので 松本から穂高の方向に水が引かれているという堰は 理論的にはほぼ平行らしいのですが 松本よりも安曇野の方が標高が高いので 山に向かって流れているように見えるんです。

 湧き水がいっぱいで水が豊富に思える安曇野なんですが 烏川の水は伏流水という流れで雪解けの時期以外は 川の水はほとんどが地面の下を流れています。
その話を 何十年も前に聞いて 川の水が少ないという事実も知っていたんですが 私たちの知っている安曇野は お米も林檎も玉ねぎも 自然豊かな安曇野でした。 

 山国信州に 拾ケ堰のような用水路が必要だったという人々の切実な願いと 先人の常識を越えた大きな知恵と行動力に まったく敬服です。 

安曇野水物語 (安曇野市ホームページより)
 http://www.city.azumino.nagano.jp/mizu_monogatari/story/seki.html


Img_1399_b
              クリックすると大きくなります。↑

|

« 安曇野 花だより ② | トップページ | 安曇野 花だより ④ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

「拾ケ堰」素晴らしい遺産ですね
堰というより川ですよね
ゆったりと流れいて、桜もたくさん咲いていて
たくさんの写真UPありがとうございます。
いい勉強にもなりました。サンクス♪(o ̄∇ ̄)/

投稿: genburu | 2014年4月19日 (土) 00時07分

綺麗で、のどか、癒された(^:^)

投稿: マー坊 | 2014年4月19日 (土) 05時50分

おはようございます。
たおやかな水の流れの中に江戸時代の先住の方々の苦労は解かりませんよね。しかし、子供達に伝えていくとは大切なことだと思いました。
桜もきれいに咲き誇り、水面に映る姿に平安な日本でよかったと思います。(* ̄ー ̄*)
夏はどうなんですか。カヌーを浮かべての観光なんてありかなと思いましたが、多くの方に利用していただきたいですね。

投稿: mitakeya | 2014年4月19日 (土) 06時49分

genburu 様。
今ではごく当たり前の風景が自然が作り出した河川ではなかったのもびっくりですが 今のように地形を調べるヘリコプターも地面を掘る重機も水平を図る機械も 情報を得るPCもなかった時代に
200年以上もたっても住民が恩恵を受けられる堰としてちゃんと地域に生かされているんですね。
知っているのと知らないのとでは大違い。
これからは感謝しながらお散歩します。

投稿: うっちゃん | 2014年4月19日 (土) 08時44分

マー坊 様。
おはようございます。^^
今日も癒されてくれましたかぁ~^^
よかった!!

投稿: うっちゃん | 2014年4月19日 (土) 08時46分

mitakeya 様。
おはようございます。
基本は田畑に使う用水路ですからね。
カヌーの話は聞いたことがありませんが この堰が開通した頃は松本の島内から穂高の柏原という場所までいろんな物資を運んだという記述がありました。
今は便利な車時代ですから のんびりお散歩するくらいがいいのかもしれませんね。 

投稿: うっちゃん | 2014年4月19日 (土) 09時02分

水鳥が泳ぐ風景がとてものどかでイイですね。水辺のある風景好きです。これからも更新楽しみにしてます!

投稿: シンちゃん | 2014年4月20日 (日) 15時10分

シンちゃん 様。
こんばんは。コメントありがとうございます。
鴨なのか雁なのか私には区別がつかないので 水鳥と記入しました。
雁ならば たぶんもう白鳥達と一緒に北の国へ旅立ってしまったような気もしてます。
気持ちのいい日差しなので鳥たちも 楽しそうですね(笑)

投稿: うっちゃん | 2014年4月20日 (日) 20時46分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 安曇野 花だより ③ 拾ケ堰 編:

« 安曇野 花だより ② | トップページ | 安曇野 花だより ④ »