担当者が変わったので…
6月になりました。
蒸し暑い6月です。
施設から電話がかかってきました。
ケアマネージャーさんからでした。 あいにく携帯は充電中だったので 私の電話はコンセントにつなぎっぱなしで カラカラに乾いた庭で 大きくなってきたキュウリやトマトの苗の添え木をしている所でした。 この電話にはめったに電話がかかって来ませんから 相変わらず携帯していない私です。 (ノ∀`) アチャー
お昼時に 携帯を見るとケアマネージャーさんから2回も電話がかかっていて
「お義母さんに 何かあったかも(病気とか?)」と ドッキリしましたが 外から帰ってきたダンナが
「施設から俺に電話あった。 担当者が変わったから 来てくださいって 言ってたぞ。 なんだろうなぁ?」とな。
ちょっと この手の電話は怖いんです。
介護度の低い義母は 「緊急の人が入りますので 他に移って下さい」とか「他の施設に移れるように どこかを見学して手続きを取ってください。」とか 初めの頃はよく言われていたんです。
それを言われた日には 「どうしよう…
」と 頭の中は真っ白で たぶん顔は真っ青です。
それを言われた日には 「どうしよう…

「帰されたら どうしようか?
」
先日 ラジオの番組の中で「徘徊って言葉は適切じゃないんです。 行きたい場所に向かって 痴呆の人は行動しているんですから。」と どこかの施設の介護の先生が話されていました。
確かにきっとそうなのでしょう。 ある一部分の記憶が消えたって その人にはその人なりの何十年という歳月が重なって お年寄りになったのだから その中のどこかに向かって歩いているのでしょう。
でも その人との接点がなかった人が 突然動き出した過去の記憶の中にいる人を探すのは 至難の業です。 本人はあるべき場所に向かっていても 探す側では まさに「徘徊してる」と言う言葉が 当てはまってしまうと 苦い経験から思ってしまいます。
また あんな日が…?
夕方 ケアマネージャーさんから お電話が入りました。
「ご無沙汰していてすみません。」
「いえいえ、こちらこそ。 担当者が何回もお電話したそうで すみませんね。」
「いいえ、いつ お伺いすればいいんでしょうか?」
「本当は 来てほしいというのではなくて ただお母様の担当者が変わったのでという ご挨拶だったんですが ダンナさんだったので 何回もお電話した形になってしまったんです。 そろそろお母様の下着やタオルケットを新しい物に交換したいと思いまして 次にいらっしゃる時に用意していただきたいという話だったんですよ。」
「そうだったんですか。」(ホッ)
「じゃあ、その時に伺ってお話を聞けばいいんでしょうか?」
「はい、それでお願いします。」
取り越し苦労っていうのは こういう事をいうんですね~。
とりあえず 当分は大丈夫ってことだろうな。(よかった!)
お義母さんの下着、ブラウス、夏用のズボンが各3枚ずつ。 靴下。 タオルケット。
近所のお店に買いに出掛けました。
こういう買い物は 電話でダンナに話しても分からないだろうと ヘルパーさんも思ったんでしょうね。
時間があればインターネットで 安いお得品を買えたんですが PCの映像だけでは お年寄りの服なんて いざとなると どんなものがお気に入りか正直言って 私にだってまったくわからないし…。
お義母さんの持って来ていた派手なブラウスやシャツなんて どこで売っているのかすらわからないし…。
目の前で見れば 商品の質とかと共に 予算内に収まるかどうかも確認できるしね~。

先日 ラジオの番組の中で「徘徊って言葉は適切じゃないんです。 行きたい場所に向かって 痴呆の人は行動しているんですから。」と どこかの施設の介護の先生が話されていました。
確かにきっとそうなのでしょう。 ある一部分の記憶が消えたって その人にはその人なりの何十年という歳月が重なって お年寄りになったのだから その中のどこかに向かって歩いているのでしょう。
でも その人との接点がなかった人が 突然動き出した過去の記憶の中にいる人を探すのは 至難の業です。 本人はあるべき場所に向かっていても 探す側では まさに「徘徊してる」と言う言葉が 当てはまってしまうと 苦い経験から思ってしまいます。
また あんな日が…?



夕方 ケアマネージャーさんから お電話が入りました。
「ご無沙汰していてすみません。」
「いえいえ、こちらこそ。 担当者が何回もお電話したそうで すみませんね。」
「いいえ、いつ お伺いすればいいんでしょうか?」
「本当は 来てほしいというのではなくて ただお母様の担当者が変わったのでという ご挨拶だったんですが ダンナさんだったので 何回もお電話した形になってしまったんです。 そろそろお母様の下着やタオルケットを新しい物に交換したいと思いまして 次にいらっしゃる時に用意していただきたいという話だったんですよ。」
「そうだったんですか。」(ホッ)
「じゃあ、その時に伺ってお話を聞けばいいんでしょうか?」
「はい、それでお願いします。」

取り越し苦労っていうのは こういう事をいうんですね~。
とりあえず 当分は大丈夫ってことだろうな。(よかった!)
お義母さんの下着、ブラウス、夏用のズボンが各3枚ずつ。 靴下。 タオルケット。
近所のお店に買いに出掛けました。
こういう買い物は 電話でダンナに話しても分からないだろうと ヘルパーさんも思ったんでしょうね。
時間があればインターネットで 安いお得品を買えたんですが PCの映像だけでは お年寄りの服なんて いざとなると どんなものがお気に入りか正直言って 私にだってまったくわからないし…。
お義母さんの持って来ていた派手なブラウスやシャツなんて どこで売っているのかすらわからないし…。
目の前で見れば 商品の質とかと共に 予算内に収まるかどうかも確認できるしね~。
だって こんなにたくさん揃えるとなると 万札が飛んでいくから 我が家には とっても痛い…。
タオルケットなどは インターネットだったら 1000円でも安い!と 迷わず買ってしまいそうだけれど 実際に商品を触ってみると 2000円、3000円と手触りが確実にお値段で違う事が わかります。
1000円のじゃ 施設で何回も洗濯してもらったら すぐヘロヘロになっちゃうなぁ~とかね。 悩むなぁ。
用意した持ち物に しっかりと名前を書いて 大きな袋に入れて 出かけてきました。
ずいぶん久しぶりです。
事務室で 「○○です。」と名乗ると 奥から 新しい義母の担当をしてくださることになったヘルパーさんが 「▽▽です。よろしくお願いします。」と 飛び出して来てくれました。
明るくて 優しい話し方のヘルパーさんでした。 以前のヘルパーさんよりも 若い感じです。
「いい人でよかったわぁ。」と 安心しました。
少しだけ事務所の前でお話して お義母さんのいる2階のエレベーターに乗り込みました。
タオルケットなどは インターネットだったら 1000円でも安い!と 迷わず買ってしまいそうだけれど 実際に商品を触ってみると 2000円、3000円と手触りが確実にお値段で違う事が わかります。
1000円のじゃ 施設で何回も洗濯してもらったら すぐヘロヘロになっちゃうなぁ~とかね。 悩むなぁ。


用意した持ち物に しっかりと名前を書いて 大きな袋に入れて 出かけてきました。
ずいぶん久しぶりです。
事務室で 「○○です。」と名乗ると 奥から 新しい義母の担当をしてくださることになったヘルパーさんが 「▽▽です。よろしくお願いします。」と 飛び出して来てくれました。
明るくて 優しい話し方のヘルパーさんでした。 以前のヘルパーさんよりも 若い感じです。
「いい人でよかったわぁ。」と 安心しました。
少しだけ事務所の前でお話して お義母さんのいる2階のエレベーターに乗り込みました。
今施設内に入るのには 手の消毒とマスクの着用を厳守とされていますので 館内にいる入所者以外の人は 家族もヘルパーさんもみんなマスクをしています。
部屋を覗いてみましたが 誰もいませんでした。
各部屋の前を通り抜けて ホール兼食堂の広い空間へ。
ここで 持っていった服などを確認してくださるので 必ずヘルパーさんがいてくださいます。
部屋を覗いてみましたが 誰もいませんでした。
各部屋の前を通り抜けて ホール兼食堂の広い空間へ。
ここで 持っていった服などを確認してくださるので 必ずヘルパーさんがいてくださいます。
この施設に来るたびに感じる事なのですが 広い廊下もホールも とっても静かです。
介護施設と整形外科などに入院されているお年寄りばかりの病室とは ベッドがあってお年寄りがいて 同じ空間のように外観は見えますが 全然違うと思います。
静と動。 生活の中にあふれている雑音がないのです。
時間がゆる~く止まっている気がします。
介護施設と整形外科などに入院されているお年寄りばかりの病室とは ベッドがあってお年寄りがいて 同じ空間のように外観は見えますが 全然違うと思います。
静と動。 生活の中にあふれている雑音がないのです。
時間がゆる~く止まっている気がします。
食堂のテレビの前のテーブルに いつものようにたくさんの車いすが 並んでいるのが見えました。 椅子の数だけ入所者のお年寄りがいるのでしょうが 介護士さんの話声だけが響いています。
ヘルパーさんに 持っていった衣類やタオルケットを渡して 食堂を見渡してみましたが
ヘルパーさんに 持っていった衣類やタオルケットを渡して 食堂を見渡してみましたが
お義母さんの姿は たぶん見えませんでした。
誰か人が来ると ホール内の視線がいっせいにこちらに集まるのです。
以前 私が来たことがわかった頃は「あ!」とか 反応してくれたのですが…。
もともと 私達とは一緒に暮らした経験がないのだから ずいぶん前から「私」を認識できない兆候がみえていましたし、今日はマスクもしてますしね。
誰か人が来ると ホール内の視線がいっせいにこちらに集まるのです。
以前 私が来たことがわかった頃は「あ!」とか 反応してくれたのですが…。
もともと 私達とは一緒に暮らした経験がないのだから ずいぶん前から「私」を認識できない兆候がみえていましたし、今日はマスクもしてますしね。
分からなくっても仕方ないし 荷物を届ける用事があったんだし…。
そう思っていると 小さなお婆さんが ひょこひょこ歩いてきて さっと私の腕を触りました。
「お義母さん?」と 思ったら まったく知らないお婆ちゃんです。
にこにこ笑って見上げています。 前歯が一本ありません。
ジブリの「天空のラピュタ」で ずっと子供達を追いかけて来る元気なお婆ちゃんがいたでしょう?
そう思っていると 小さなお婆さんが ひょこひょこ歩いてきて さっと私の腕を触りました。
「お義母さん?」と 思ったら まったく知らないお婆ちゃんです。
にこにこ笑って見上げています。 前歯が一本ありません。
ジブリの「天空のラピュタ」で ずっと子供達を追いかけて来る元気なお婆ちゃんがいたでしょう?
あんな感じの迫力のある顔です。
私の太めの二の腕が気に入ったらしく 何回も触ってきますが 言葉はしゃべりませんし ずっとにこにこしているだけです。
「こんにちは?」とか声を掛けると
担当のヘルパーさんが 走って来て
「すみません。 このお婆ちゃんは誰にでもこうやって触ってしまうんです。 本当に申し訳ありませんね。 さあ、行きますよ。」
その時だけ 広い食堂の空間が ざわっと動きました。
猛暑の外とはまったく関係のない快適な空間で 記憶と時間が少しづつ消えて行くたくさんのお年寄りたち。
厳しい現実社会を忘れて いったいどんな夢をみているんでしょう?
お義母さんも 私も 今も昔も形式だけの家族です。 ダンナのお母さんだった人と言う関係です。
冷たいようですが 顔の確認もしないで 帰ってきました。
ヘルパーさんに 探してもらって会っても 「よく来てくれましたね。」という あなたは誰だっけ?的な顔をされるのは 顔を見ない時よりも落ち込みます。
ここにいてくれれば 毎日徘徊をしないで 静かに暮らせます。 健康も管理されています。
少なくても どこかへ帰りたくて彷徨っていた この家にいるよりは 幸せですよね? お義母さん。
私の太めの二の腕が気に入ったらしく 何回も触ってきますが 言葉はしゃべりませんし ずっとにこにこしているだけです。
「こんにちは?」とか声を掛けると
担当のヘルパーさんが 走って来て
「すみません。 このお婆ちゃんは誰にでもこうやって触ってしまうんです。 本当に申し訳ありませんね。 さあ、行きますよ。」
その時だけ 広い食堂の空間が ざわっと動きました。
猛暑の外とはまったく関係のない快適な空間で 記憶と時間が少しづつ消えて行くたくさんのお年寄りたち。
厳しい現実社会を忘れて いったいどんな夢をみているんでしょう?
お義母さんも 私も 今も昔も形式だけの家族です。 ダンナのお母さんだった人と言う関係です。
冷たいようですが 顔の確認もしないで 帰ってきました。
ヘルパーさんに 探してもらって会っても 「よく来てくれましたね。」という あなたは誰だっけ?的な顔をされるのは 顔を見ない時よりも落ち込みます。
ここにいてくれれば 毎日徘徊をしないで 静かに暮らせます。 健康も管理されています。
少なくても どこかへ帰りたくて彷徨っていた この家にいるよりは 幸せですよね? お義母さん。

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コメント
老人介護・・・いずれはお世話に。
娘達には迷惑、かけたくない気持ちが強いですから、
何処かの施設に入るんでしょうね。
時間が止まった、物音のしない・・・リアルさにドキ。
願わくば 人間らしい最後を迎えたいものです。
投稿: マーチャン | 2014年6月 4日 (水) 06時44分
親の介護であたふたした分だけ もし自分が…と思ったら 出来る事なら子供に迷惑をかけたくないとふつふつ痛感しています。
お年寄りだらけになる私たちの老後は 今のように施設でも若者が足りなくて手厚い介護なんて期待できないと思います。
現70代や80代の裕福なお年寄りと違って 経済的にも苦しいから 自宅でという事になるとますます大変ですよね。
施設に入れた義母より きっと施設には入れないだろう私たち夫婦の方が 子供たちに迷惑をかけちゃうんじゃないかと心配~。
元気な老後でぽっくり行くのが理想だなぁ。
投稿: うっちゃん | 2014年6月 4日 (水) 09時03分