日帰りバスツアーに当たった
近所のスーパーで 一定のの金額以上購入すると レジで一枚もらえる小さな応募用紙には 「お楽しみ日帰りバスツアー」云々と 地元の名産品プレゼント商品のA賞、B賞などが 書かれていました。
いつもなら そのまま買い物袋にいれて ゴミと化してしまうんですが 目の前に備え付きの応募箱が テーブルの上にド~ンと置かれていたので
「どうせ当たらないだろうけど…」的ノリで 応募用紙に記入して箱に入れました。
ずいぶん前の事だったので 応募したことも すっかり忘れ去ってしまっていました。 たぶん7月頃のことでした。
8月の前半 突然「ご当選!」の葉書きが 届きました。
「え~? なんだっけ?」
よく見ると スーパーの名前が…「ご応募いただいた日帰りバスの云々」ということで 「あ」っと 思い出しました。
「日帰りバスツアーのご優待券」です。 残念ながら ご招待券では ないんですが…。
日時は 9月7・8・9・10日で 自分で選べるようになっていました。
ツアー先は 山梨県の旅 巨峰狩りやコスモスの咲き乱れるフラワーパーク。
写真では ちょっとご馳走っぽい昼食。
わぁ、いいじゃん。 ご優待でも 行きたいかも。

近所のコスモスだけど ↑
「夏休みには帰れないけど 秋には帰るよ。」
長女が メールでそんなことを言っていたので さっそく「当たったんだけど、一緒に行く?」と 聞いてみると
長女は 「休めるか聞いてみる!」の返事で、次女は 「駄目だぁ~。 仕事だよぉ~。 残念~。」という返事が返って来ました。
で、長女の都合のいい 9月10日の予約を取りました。
ずいぶん久しぶりのバスツアー。 それも 娘と一緒は何年ぶりかしら~

なんて 申し込んでからちょっと ワクワク。 楽しみにしていたんですが…。
8月末 お義母さんがヤバイという連絡と、あわわwwwと思っているうちに 亡くなってしまうというハプニングが起こりました。
「あ~あ。 まただ。」
正直 私は 電話が施設から入った日に (こんな時にバスツアーになんて行ってられないなぁ)と 中止を視野にいれていました。
「せっかく当たったのにな。」
どんなに悔しくても 喪になってしまっては あきらめるしかないですもんね。
このお義母さんは 本当に間が悪いんです。
他の家族がいないので 自分の入院の付き添いに3人の子育て中でてんやわやの私に 息子にではなく 婦長さんに頼んで 嫁なんだからと平気で呼び寄せたりもしましたが
一番今でも許せないのは 私の実父が最期の時期に実家の浜松に帰っている時 ひょっこりやって来た事です。
没親子状態に近い息子でしたから 10年に一度も訪ねては来ません。 それが なぜか時を狙ったように訪ねてきたんです。
「絶対 断っておいてよね。」
夏休み中で ダンナはサッカーの大会に出かけていて 誰もいない安曇野にです。
断ったはずなのに 「そちらに行く」と言うので電話口で 「父の具合が悪い」とちゃんと断ったのに 「もう電車に乗っている」というので 父に話すと 「急用かも 行っておいで。」
仕方なく大急ぎで自宅へ向かいました。
ダンナに似ているんだよね こういうとこ。 絶対こっちの都合をきかないんだ。
なんのことはなく義母は周辺を観光して 帰って行きましたが 父はその後に亡くなり 結局 私は義母のおかげで父の最期には間に合いませんでした。
このことがあったので (義母本人は知らないでしょうが) 正直 父の事を思い出すと 今でもなんで?と 私はあの日の義母の配慮のなさを悔しく思います。
で 今回も あの時と立場は真逆になりましたが同じ状況ですよね。
よりにもよって どうして今なのか?と 思ってしまいました。
6月でも7月でも10月でもよかったのに 重なって欲しくないこの時期に…と思ってしまって 自己嫌悪です。
最後までなんて意地が悪いんだ そんなに嫌われてたの
とか。
自分が情けない。

「行けたら行こうよ。 どっちにしても家に帰るし。」と娘。
「お婆ちゃんに関係なく 行ってきた方がいいよ。」
「せっかく当たったんだから 行けと言ってるんだよ。」とかの声に励まされ 自分の為に行こう!と決めた途端に 義母は亡くなり 大忙しで1週間が過ぎました。
台風が 次々とやってきました。
9月10日(土曜日)。 晴れ


お盆以後 ほとんど全滅の空模様。
「今日くらいは一日中 晴れたらいいね~。」と娘と話していたら その返事がしゃれています。
「うん、お母さん。 絶対大丈夫だよ。 このバスに乗っている人はみんな当選した人ばっかりだから 強運を持ってる人だらけだから 晴れるに決まっている(笑)」
「だねぇ。(笑)」
山梨に向かって一番最初に 案内されたのは 上の写真の建物です。
東京方面から 中央高速道路で長野方面へ向かった事のある人なら 甲府の山の方向に大きなキラキラ光るお寺の屋根を見た事があるはず。
ここは甲府のランドマーク 幸せの丘 「ありあんす」 というんですって。 ありあんすはフランス語で なんとか~と 添乗員のお兄さんがしっかりと教えてくれたのに 「う~ん? なんだっけ?」全然思い出せないや。
象牙彫刻美術館の建物が高速道路からお寺のように見える建物でした。
館内は 撮影禁止なんですが 唯一「どうぞ~


このマンモスの象牙は 本物だそうですよ。 象牙の彫刻写真は撮れなかったので パンフレットから 一枚だけ。 こんな見事な国宝級の凄い作品が たくさん展示されていました。

案内の方が 「ここは宗教じゃありませんよ。」と 何回も話されていましたが 白檀(びゃくだん)の香りが漂う館内と 象牙は照明に弱いそうで 微妙に薄暗い展示場。 ついでに 日本印相協会の無料姓名鑑定付きというのが このツアーにもれなく付いていて 個人別に個室で鑑定してくれ その鑑定士に 由緒正しい印鑑を進められ…なんかなぁ~。 (もちろん高価で買えないけど)
「うわぁ~。 これじゃまるで中国に行った時のツアーみたいじゃん。」
ここには 自分じゃ絶対行かないよね。
甲府って 不思議な場所が多すぎる。

ありあんすから甲府市を望む。 クリックすると大きくなります。
次は ワインの試飲会場へ。 2016年のワインを 数種類試飲出来るように なっていましたが 甲府は安曇野よりもずっと気温が高いんです。 その上 晴れ女、晴れ男ぞろいのツアーバスの仲間たちです。 久しぶりの汗だくの陽気に 昼食前の腹ペコの私には ワインよりも冷たく冷えた葡萄ジュースが 本当に美味しかったです。

楽しみにしていた昼食は 不発でした。 「…




あえてここでは記さないことにしますね。

今年の30度越えの真夏日の続いた8月の暑さは ここ甲府でも長野と同じらしく 葡萄も収穫期の終わりになっていました。 出荷用の畑には 葡萄が全然見えません。
ブドウ狩りの観光用に ポツンポツンと 葡萄の実のついた畑に 小さなマイクロバスで送迎してくれるんです。
「食べ放題」なんですが 食べきれなかった葡萄は1kg1500円で買い取りになります。
大きな巨峰を 一房全部食べ切るのは 生まれて初めてです。
一粒が大きくて めちゃ甘い。
「美味い~。」
房を選ぶ時に 蒸し暑いので よく見て選ばないと しおれている実がついているものが多くありました。 きっとこういう果実は売り物にはならないんでしょうね。
昼食がハズレだったので おおきな房の葡萄をまるまる食べきることが出来ました。

「お母さん、すごいの全部だね(笑)」と 娘に笑われましたが バスの中の他の参加者の方の会話の中でも 「一房食べちゃった~」というのを いっぱい耳にしたので いずこも同じ…気分なのよね~。
巨峰は 私の知ってる葡萄の中でNO1の美味しさでした。

最後は 一面のコスモス畑へ…のはずが ここも外れ。
コスモスは台風で散ってしまったのか 高温が続いたので咲き終わってしまったのか 影も形も見えませんでした。
「安曇野の方が 綺麗だね~」 娘の感想。
「そうだね。」返事。


お土産に お花の苗をひとつづつ頂きました。 売店で他の苗も格安で売っていたので ラベンダーの苗を いっぱい買って帰りました。 来年は大きく育って 庭が紫になると嬉しいな。
バスツアー きっと例年だったら 巨峰も山にどっさり実って、コスモスも一面に可愛い花を咲かせて 「わぁ~!」と感嘆の声が上がったのだろうけれど 猛暑で空振り続きでした。
一番ヒヤヒヤしたのは 添乗員さんではなかったかと 思います。 企画倒れではありましたが 久しぶりに娘とのんびり歩けて 本当に楽しい一日になりました。
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