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2016年9月14日 (水)

「…!」

 ずいぶん ブログをご無沙汰していました。
ココログを始めたきっかけは 「理不尽な日常の介護」生活との葛藤だったんですよね。
あの頃は 本当に精神的にも肉体的にも切羽詰まっていましたからねぇ。



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 9月2日(金曜日)。
 

 「お母さんが 21時30分お亡くなりになりました。」のお電話が 施設から入りました。
 「わかりました。 有難うございました。 本当にお世話になりました。」


 この電話で 私の長かった介護生活が終了しました。



 「食事がほとんど取れなくなってきました。」という電話を ヘルパーさんからいただいたのは 暑過ぎる8月が もうすぐ終るという時期でした。。 
もともと小食の義母なので 「食事が…。」という話は 入所当時から担当の方が交代になるたびに聞かされていて ご挨拶代わりの話だったのですが…。 
一昨年の夏あたりから 「具合が良くない。 だいぶ落ち着いた。」という連絡に代わりました。
その頃 今後の相談ということで ダンナが先生と延命治療は一切しないという話をして来たと 宣言しました。 
 不思議なことに それから静かな1年が過ぎていました。

 そして ついに 8月31日には 「水分も受け付けなくなってきたので もってこの1週間くらいだと思います。 覚悟と準備を…」といわれてしまいました。
9月1日の午前中には 声をかけても反応がほとんどない状態でした。
院長先生から 個室に案内されて 病状と亡くなった時の手順などの説明を 受けました。
 私の記憶の中には 実家の祖母や父母の最期がインプットされているので 先生やヘルパーさんの言う 「いよいよ」が即理解できました。


 そして その時は いろいろ準備する暇も与えないくらいあっという間に やってきました。
こちらには 身寄りも知人もいない義母には 葬儀屋さんがてきぱきと段取りをつけてくれ 助かりました。



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 9月4日。(日曜日)


 台風予報が次々と流れている 1週間の始まり。
私は 生まれて初めて 霊柩車に乗りました。 たった2人の家族葬なので 帰りの車と霊柩車に一人ずつです。 安曇野市は松本市と近隣町村で広域利用の火葬場があります。
我が家だって都会人から見ると 山のど真ん中に感じるらしいのですが そんな所に暮らしている私が 「超山ん中!」と思ってしまうほどの専用道路を登っていくと 建物がみえてきました。


 寂しすぎる儀式だったけれど この夏に数回しかない びっくりするほど真っ青な透き通った空に お義母さんは小さい煙になって昇って逝きました。
それだけでも ちょっと幸せな最後だったかも…と 思う事にしました。



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                 萩の花↑


 ロビーで 時間を待っている間に ダンナがポツンとつぶやきました。

 「考えてみたけど この人で いい思い出なんか一つも思い出せないんだよな。」

 長かった介護が始まったこの7年弱。 
大変な部分は全部 理由も説明せずに私に押し付けて 逃げてばかりいたダンナ。
このドロドロの親子関係を 救ってくれたのがこの施設のたくさんのヘルパーさんたちの力でした。
心を交わす日々は 2度とこないまま こんな小さな骨壺に収まってしまいました。 
だから もう 重くて苦しい長い呪縛から 解放されてもいいんだよね。


 「……。」 毎朝 お水を替えて お線香をあげます。 普通の日常になってきました。
ダンナは お線香をあげたり 手を合わせたりも しません。
無理強いはしないんです。 
 「もう神様(仏様)になったんだから…。」とは思いますが かたくなな心をほぐすのには もう少し時間がかかるんでしょうかね? 
面倒だねぇ、この男は。 
半面教師として 今の自分の家族を大事にしようとか 考えればいいんだよ。
年取るとみんな 寂しくなるから。
でないと、こっちが先に死んじゃうよ。 もぉ!

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介護っぽい話」カテゴリの記事

コメント

ご愁傷様でございます

7年もの介護、ご苦労様でした。

人は最後に、小さな壷に納めらるるんだよね。
その人の人生が、その小さな壷に・・・

呪縛から解き放されて、自分の事・家族の事
大切にしないとね。

投稿: 中年ライダー | 2016年9月15日 (木) 09時25分

中年ライダー 様。
ありがとうございます。
お久しぶりです。
台風がこれでもか、これでもかって通り過ぎていって 急に秋の気配がしてきましたね。
今年の夏は暑いまま時間が止まっていたようです。
この訃報の文章を書き終えて 時計がまたゆっくりと動き始めた気がします。
全く同じ日々の連続なのに 不思議ですね。

投稿: うっちゃん | 2016年9月15日 (木) 16時30分

ご愁傷様です。

私も母と暮らしていますが、いつかは来るであろうと
覚悟はしています。

投稿: 姉さん | 2016年9月15日 (木) 18時31分

 姉さん 様。
コメントありがとうございます。
お母様がお元気なうちに 笑顔で健康に暮らせる時間が長く続くといいですね。
長寿国になったと言っても幸せな老後でなくては 本人も家族も辛すぎますもんね。(u_u)

投稿: うっちゃん | 2016年9月15日 (木) 22時32分

ご愁傷さまです
そして、本当に本当にご苦労様でした
色んな意味で心にぽっかりと……な感じでないといいのですけど……
どうぞお体に気をつけて、また元気なオハナシ待ってます
殿下もね~

投稿: と~まの夢 | 2016年9月17日 (土) 11時15分

 と~まの夢 様。
ありがとうございます。
年齢を重ねれば誰にでも訪れることですが、この人の人生は幸せだったのか?と傲慢にも考えてしまうと…に行きついてしまうんです。いろんな終末がありますしね。
父が亡くなった時神主さんが 故人の思い出話をしながら楽しく食事をしてあげるのが一番の供養だと話していた事を思い出しました。
いつかあの時は大変だったね~とダンナと笑って話せる思い出になるといいなと思います。

投稿: うっちゃん | 2016年9月18日 (日) 10時23分

長いこと、お疲れ様でした。
解放されましたね。

ご主人にとっては・・・かもしれませんが
 『 彼岸前に亡くなる=その人の良い人柄の表れ 』
と聞きます。

私も10日前に叔父を亡くしました。
数年間、叔母は介護をして疲れたことと思います。

これからは
自分の人生楽しくしようじゃありませんか

投稿: らぼん | 2016年9月19日 (月) 11時24分

らぼん 様。
こんばんは。 コメントありがとうございます。
そうですよね。本当にそう。
これからは自分の人生を楽しめばいいんですよね。
気分が軽くなりました。 アリガト♪(o ̄∇ ̄)/

投稿: うっちゃん | 2016年9月19日 (月) 21時54分

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