今年の台風は 北海道から沖縄まで 日本中をこれでもか!これでもか!と苦しめますね。
野菜もお米も この冬はどうなっちゃうのかな? 不足して高騰にならないと いいんだけれど…。
全国や県内ニュース、天気予報などでは ちっとも放送されたりすることはなくっても 手元のスマホに毎回届く 地域の雨雲情報は ビックリするほど正確にやって来て すごい量の雨が降っています。 50ミリ、100ミリって本当は危険な数字のはずなのに。
大雨・洪水警報が毎週出ている夏なんて 今まで過去にはなかった事ですよね。
10月5日(水曜日)。
台風18号は 九州を抜けて 韓国の済州島に上陸後 日本海を北上してきました。
この台風は爆風台風で このコースで北上すると長野県にも大きな影響がでる可能性が高いと言われていました。
台風の影響は ちょうど県下を通過する夜9時頃から11時頃が要注意だと Yahooの通報が入りましたが、かといって何かを準備できることもなく早く無事通過してくれと思うだけで ごく普通にテレビを見ていたんです。
台風18号は予報通り 時間と共に風がどんどん強くなってきました。
森の中の木々の揺れる音が 大きくきしんで怖いんです。
轟(ゴウ)という字がピッタリのイメージです。
何回もその轟々という音が山を伝って回って行った後 ちょうど10時(22時)になるかならないかの時に グワッという空気が持ち上がった感じの大きな音と同時に 一瞬で電気が消えて 真っ暗になってしまいました。
「停電! 停電。」
「懐中電灯だ!」
「ラジオが欲しいね。」
夜の暗さは半端なく真っ暗です。 ライトの明かりは闇の大きさに負けてしまいそうな ささやかな明るさです。
雑音のない闇の部屋の中では 窓の外の爆風の音が さっきよりもずっと大きく聞こえます。
末娘が誕生日に「お母さんが絶対買わないのもプレゼントするね。」と 送ってくれたスマホの小さな充電器が 役にたちました。 何かのために充電しておくことにしました。
まだ停電の続く真っ暗な中を車が通りすぎる音がして 近くで止まりました。
「中電が電線を調べて走ってるのかな?」
「ちょっと外、見て来るかな?」
「え~? まだ枝がバサバサ落ちてる音がしてて 危ないよ!」
言い出すと聞かないダンナは 雨合羽を羽織って様子を見に出かけたんですが すぐ戻ってきました。
「こりゃ大変だ。 停電なんかいつ回復するのか わからないぞ~。」
と、ヘッドライトを点け 工房からチェーンソーを持って 外に飛び出して行きました。
先ほどの車は ご近所さん。 長野市へ「スピッツ」のコンサートにご夫婦で出掛けていたそうなんですが この停電でこの森のいろんな所で倒木が道路をふさいでいて うちの前の道まで回り道をしてきたそうなんです。
真っ暗で見えなかったのですが うちの道も倒木が電線に引っかかっていて 通行止め状態になっていた模様です。
落ちてきた大きなクヌギの枝を チェーンソーで切り倒してあげたので 車はやっと自宅へと向かっていきました。
「ありがとう。 助かりました。 1号の曲がり口で中電の車が 太い木を切っているから 通行止めになってるし 他の道も電線が切れていると言われても 暗くて見えないし~。」
ダンナはチェーンソーを持って 車道の枝を切りに近所の仲間と出かけて行きました。
森で暮らすためにはこういう突発的な事故のために ある程度の肉体労働が出来ない人は暮らせませんね。 今までの経験から言って 行政は朝8時を過ぎないと動き出してはくれませんもの。
風が収まると 周囲は急に静かになりました。
台風通過の翌日。 この木がうちの電線に引っかかっていた写真。↑
どうやら根っこから倒れています。 電線の工事は 素人には危険なので 中部電力の作業車にお願いします。
ダンナが真夜中に切った 道路に倒れていた大きな倒木。
↑ かなり大きな木でしたね。

通行止めの電線工事中の様子。 中電のおじさんに どの道が通れるのか聞いてみました。 「この辺りが何本も切れているので 向こう側を回って」云々。
停電の復旧は この時点ではまだまだ未定だそうです。
大きな木が 根っこごとド~ンと倒れてしまっているのが 見えますか?
どんだけ激しい風が吹いたのか わかるでしょ?
見回りから帰って来たら うちの前の道路の所で 中電の高所作業車が倒木を切ってくれていました。

手際のいいお兄さんの行動は 電線や屋根を傷つけないようにチェーンソーと台車をテキパキと操って つい見とれてしまいます。 カッコイイお兄さんだし~(笑)

遠目では細く見えた枝が これらです。↑ 直径15cm以上はありますよ。
こんなのをなぎ倒して 台風は去っていきました。
停電は 翌7日の夕方4時半過ぎ やっと回復しました。 電気のない暮らしは不便この上ないです。
夜 明かりが灯る。 これは 日々の生活では当たり前のように感じますが とっても大切な安心感ですよね。
近所の林檎畑。 林檎がいっぱい落ちています。
収穫時期の シナノゴールド(黄色い林檎)が 被害続出だそうです。
安曇野の三郷地域は 大規模な林檎畑が広がっていて この時期はとっても美しいんですが、残念なことに このシナノゴールドが壊滅的にやられてしまいました。 泣いても泣ききれない思いでしょうね。
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