1月の最終日曜日。
毎年恒例のサッカー協会の新年会に出席するのでダンナは 長野市へ出掛けます。
その日に付いて行くと ダンナの運転付きで 一人で歩ける自由時間が長野で約3時間あります。
「でも 毎年善光寺ばっかりじゃあねぇ~。」
(こんなセリフを言っちゃあ 善光寺の大好きな長野県民の皆さんには 文句を言われてしまいそうですね(笑))
で、長野周辺の地図で調べてみると 長野インターのすぐ傍に
「松代(まつしろ」というとっても魅力的な場所があるじゃないですか

「そうそう、ずいぶん前に子供たちと行ったことがあった…。 小学生の頃だっけ?」
「子どもと電車でお出かけ」を 実行しようと決めたのは 長男が小学校の高学年になった頃です。 (ちなみに 映画館で洋画は字幕スーパーで見せると決めたのは 末っ子が小学1年生になった時ですが ほとんどダブります。)
ダンナはその頃から サッカー中毒、土日は大会・練習で忙しいんだから 家族と一緒の「今度ね」を期待するのは 意識してやめたんです。 待ちぼうけでイライラするよりも 出かけちゃった方が 私も子供たちもストレスがなくって よっぽどいいよね。
どちらも 本物に触れるにはちょうどいいチャンスだし きっと私が見たいものを子供達と一緒に見るのは 自己中ですが 楽しいに決まってる~と思ったからです。
長野県の史跡の多い 松代、上田、小諸 などなど 一度は行きたい場所はたくさんありますからね。
あの子たち 行ったことを覚えているかな?
安曇野から電車で出掛けるのは ちょっと不便です。
乗り継ぎ駅も多く 当時は切符を買うのも窓口だし座席を確保するのもワンボックスだし。 3人の子供を連れて歩くのは なかなか困難でした。
でも 電車だからいいんです。 相席でも いろいろ楽しかったなぁ。
車も長野オリンピックの延長で高速道路がやっと開通された時期でしたしね。 移動は便利でも なかなかね~。
若かったからあの頃は平気だったけど 人間の子供って 今思うと メグタの散歩よりも重労働だったかも(笑)

「俺忙しいから 長野電鉄で行ってよ。」
「うん。 そのつもりだったけど
路線で調べたら バスしか載ってないんだけど…? 電車ってなくなったんだっけ?」
「あ、そうだよ! いつだったか廃線になったんだ。」
「えぇ? 長野からバスで30分で 休日は30分に1本だよ。 それだけで2時間つぶされそうじゃん。 じゃあ、松代で降ろしてよ。」
「まぁ、いいよ。 どうせ長野インターの所だしな。」
あの頃はあった
松代駅が 今はなくなったんですね。
旧松代駅

の近くには こんな線路の名残が見られましたよ。

ここにかつて電車が通っていたという過去の思い出が記憶にあるなんて 逆にラッキーだったかも。
さて、適当に出発しましょうか。
ここは
旧松代藩鐘楼(しょうろう)です。
時の鐘といわれ 江戸時代 一時(2時間)ごとに大鐘を叩いて時間を知らせたそうです。
偶然見つけた
NPOまち歩きセンターで 観光パンフレットを貰って松代の見どころを伝授していただきました。
お薦めは
「旧横田家住宅」だそうで 世界遺産になった群馬の富岡製糸場で有名になった
「富岡日記」の著者の
和田英(わだ えい)さんの生家なんだそうです。
3月にTVで放送されるそうですよ。



当時としては中級藩士のお宅だったらしいのですが とっても住みやすそうな素敵な趣の建物とお庭でした。 なんか落ち着くんです。 ああ、こんなお家に住んでみたい~。


こんなのも、あんなのも 質素だけど暮らしぶりが見えるようで なんてステキ

時間がたっぷりあったなら この縁側でのんびり雪見 でもしたいけれど 今日は恐怖の歩く3時間コース。 心を残しながら出発しました。
1月後半の大雪で 松代も一面 雪景色。
そのおかげか 今日は青空の暖かい日なのに 去年の真田丸大ブームでは 人だらけという映像があったので 人ごみを覚悟していたんですが 「あれぇ~?」と思うほど 誰もいない(笑)
静かな美しい松代のまち歩き 楽しんで来ましたよ。

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