ブログネタ: 【入賞者発表】無駄に頑張ってしまうことは?
病院で出された リハビリの課題は 腹筋2種類にとスクワット。
それにゴムの足伸ばしが2種類。 1セットが20回。
出来ることなら1日3セットが望ましい…そうな。
次の診察までに あと数日。
私の足は 順調に回復しているのか?
それとも 朝夕の冷え込む寒さに負けて 循環不良なのか?
入院中に 落ちてしまった筋肉は ちっとやそっとでは 回復するものではないらしい。
なので 知らず知らず 1セットの回数が増えてしまっている。
20回が30回に。 30回が40回に。
長い目で見たら これはきっと 足のためには いつか役に立ってくる事なんでしょう。
鍛えることは良いことのはず よね?
でも 今 歩いている時の この足の違和感
締め付けられている感じの気だるさ。
足が疲れてる~?
これって
「もしかして 頑張りすぎ?」
まさに お題通り 無駄に頑張ってる~?かなぁ。
ついでに 入院中のリハビリの話を 書こうかな?
毎週 月・水・金曜日は リハビリ体操が 午後1時半から開かれていました。
入院中の患者さんが対象で 自由参加です。
206号室に移ったときに 隣のお婆さんに
「一緒に参加しましょうよ。」と 誘われたので 顔を出してみたのです。
1階のリハビリステーションまで 出かけるのですが 参加者はお年寄りばかりでした。
先生は 西村先生。 その他に 2名の学生の研修生です。
足から始まって 両手 肩、首などを ほぐしていくストレッチ体操です。
柔らかいボールでの 運動もあります。
ゆっくりした動きで 全部をこなすと 約30分間です。
病院の中で 体を動かすことが少ないので この体操はいい気分転換になりました。
入院中 休むことなく参加しました。
元気なお婆さんの お友達がたくさん出来ましたよ。
でも、1ヶ月間の入院生活で この自由参加のリハビリ体操に 参加していたのは 平均で5~6人でした。
入院されている患者さんは 私が見かけただけでも30人はいたと思うのですが、その8割は80代以上の方でした。 この佐久地方は 日本一の長寿の町なのだそうですよ。
ほとんどの方は 部屋でお昼寝をなさっているか おしゃべりをしているか お茶を飲んでいるか TVを見ているか…ですかね。
余談になりますが、84歳の中村さんでさえ
「ここには老人ばかり~。 まるで老人ホームだよ。」と つぶやいておられましたからね。
外来の診療時間の始まる前に わざわざ好意でやってくれている このリハビリ体操は とっても 体にいい時間だと思えるのだけれど そういうものに興味のないお年寄りの患者さんには 無意味に思えるのでしょうか?
参加している方々は 明るくてどちらかというと「早く家に帰りたい!」と思っている 前向きな考え方の人たちだったと思います。
個人的なリハビリの時間は 全員に網羅されているので 無理強いはしないということなんでしょうね。
「リハビリ」ってお年寄りには耳慣れない言葉だから、「病院でしてくれるもの・通って治すもの」だと 勘違いしているんだと思います。
自分の力で治さなくては という意識が いつの間にか 病院へ通っているから、お薬をもらってきたから 大丈夫という部分で すり替えられている気がします。
私は 手術後10月15日に「入浴していいですよ。」の 許可がおりてから 殆ど毎日 お隣の中村さんと 一緒にお風呂に入っていました。
その時に 中村さんは お話が大好きな人なので いろんな地元の行事や 自分の若かりし頃の話などを いっぱいしてくださいました。
その中でも 彼女が一番気に病んでいることは やっぱり「足が痛い、うまく歩けない。」ということと 「手術をすれば歩けるようになる。」はずだった ということです。
退院すれば 「昔の自分みたいに なんでも出来る」と思っているし 今も心が引っかかっているようです。
入浴中に 自分の足を撫でながら「どうしちゃったんでしょうネ、この足は…。」と つぶやいていました。
どういう事かというと 「手術=歩ける」と単純に思っていたらしいのです。
「リハビリ」というのは 病院で先生たちがしてくれるマッサージや機械で伸ばしてくれる事だと いまでも 思っているようです。 だから おかしい治らないと 悪循環に陥っているのです。
「リハビリ」というのは本来は 「元に修復する」という意味なんだそうですね。
私は 1ヵ月で退院しましたが、中村さんを含めたお年寄りは この病院では リハビリのために 手術後2ヶ月から3ヵ月入院させています。
お年寄りは回復が遅いからだと 最初は勝手に思っていましたが 今はそれだけじゃあないんだと 思えるようになりました。
私が思うのに お年寄りは自分で「リハビリ」が 出来ないからだと思うんですよね。
筋肉をつけるための 運動は毎日 きちんと続ける必要があります。
そこのところが 無理なんじゃないかと 中村さんを含め 周りのお年寄りを見ていてわかりました。
※ ※
「リハビリ」だってちゃんとやっているのに どうして私だけこんなに足が痛むのか~?
ということを よく口にされていました。
失礼ながら 私から見た彼女のリハビリは 滅茶苦茶で 「今日は足が痛い」と訴えたとします。
すると、リハビリの先生が「今日は筋肉を休めましょう。」と 返事をします。
「わかりました。」と 返事をしているのに 夕方 自分ででたらめな体操をしていたりします。
足が痛い夜中に 自己判断で 足の曲げ伸ばし運動をやってしまったりも していました。
痛いときには マッサージをするってのは 自然な行為かもしれませんが そのために入院して専門の先生が付いているのにです。
痛い時期を越えてしまえば 忘れてしまうのかしら?
次に看護婦さんが回診に回られる時には 「大丈夫です。」と にこやかに笑うのです。
さっきまで 痛いって言っていたでしょうが~ ┐(´д`)┌ヤレヤレ
正しく 痛いことを伝えていないじゃん。
そこの部分が そもそもの「間違いの素」であるような気がします。
ほかの方と比べて すごく しっかりされている中村さんでさえも こんな調子です。
「リハビリ」は自宅に帰ってからでも 自分で続けなくてはならないものという根本的な部分が 欠如しています。
大きな誤解で固まっています。
「手術してから治るまでに1年はかかるというからね。 わたしはまだ 半年だし。」
こういう話は お年寄りはよくします。
でもホントはね、たぶん この一年という意味は先生の言っている意味と患者さんが 受け取っている理解度が違うと思うの。
「一年経ったら 何もしなくてもいつの間にか するんと痛みが消えて 足がパーフェクトに 動くようになっている」と 思っている節があります。
「手術は 成功したんだし~」って 思っているし。
でも、本当は 思っているのとは 違うと思うよ。
ここの所も どうしてなのか どのお年寄りも 勘違いなのか思い込みなのか 間違っていますよ~って言いたいわ。
そんな むしのいい話 あろうはずがありませんよね。
スポーツ選手だって 選手生命をかけたリハビリには 血と汗のにじむような努力をしているんだから。
小さな傷が跡形もなく消えるという時期は 若い元気な子供たちだけのような気がします。
私にだって うちのダンナは
「この傷は一生もんだから 一生リハビリするんだぞ」と 脅しますが 確かにちょっと寒くなったくらいで 縮こまるこの痛さ。
本当に一生もんなんだろうなぁ~と 覚悟させられます。
話は戻って、回診のたびに 婦長さんがおっしゃいます。
「80歳は80歳の回復の仕方があって 若い頃のようにはいかないということを自覚しなくては ね。」
あと何十年かの人生を 笑って生きるか、泣いて生きるかは本人次第ということ も。
本人の気の持ちようが 大事なのだそうです。(パチパチ)
中村さんよりもずっと 若い年齢なのですが 私は隣のベッドで 一緒にお話を聞いて
「なるほど、なるほど。」と 毎回 パチパチと拍手を送っていたのでした。
入院中は リハビリの先生が リハビリの状態をちゃんと管理してくれてますし
健康面は看護婦さんが見てくれます。
それに 病院内では時間もゆっくりと していますが 自宅に帰ってくれば 病院と同じようには なかなか出来るものではありません。
足の安全期を考えたら 2ヶ月の入院は 時間がたっぷりある お年寄りには妥当みたいですよね。
ブログネタからは 外れてしまいますが 無駄な努力は何一つもないってことですかね?
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